対話型AI面接サービス「PeopleX AI面接」、性別・国籍等のバイアスを排除した評価機能を提供開始

株式会社PeopleX
AI倫理運営委員会の審査を経て、偏見・差別を除去したAIモデル「Assessment AI」を自社開発




採用から活躍支援まで、AIで人事課題を解決する株式会社PeopleX（本社：東京都新宿区、代表取締役 CEO：橘 大地、以下：当社）は、当社が提供する対話型AI面接サービス「PeopleX AI面接」において、性別・国籍等のバイアスを排除した評価機能の提供を開始いたしました。本機能は、自社開発のAIモデル「Assessment AI」を基盤として、面接時の回答内容・表現をもとにAIが候補者の評価を行うものです。AIによる人物評価に対する懸念を踏まえ、AI新法やAI事業者ガイドラインに則った設計とし、AI倫理運営委員会の審査を経て、人権侵害、就職差別のリスクを排除しています。

評価機能提供の背景・効果
本サービスの内容・経緯
「PeopleX AI面接」は、人に代わりAIが面接官として採用面接を行うもので、日程調整が不要であることによる負担軽減、AIが対話を行うことによる公平・均質な面接の実施といった、企業・候補者双方にとっての利点・価値を提供するサービスです。

この度、提供を開始した評価機能によって、面接の録画データ・文字起こしテキストと合わせて、AIによる評価を選考判断にご活用いただくことが可能となりました。

企業の皆さまは、各面接の評価レポートを閲覧することで、選考判断に際し、AIによる客観的かつ一貫性のある評価を勘案することが可能となります。これにより、人の主観や無意識のバイアスが介在するおそれを軽減でき、採用基準に沿った、評価の揺れのない選考を進めやすくなります。また、面接担当者が社内共有のためのレポートを作成する手間の軽減にもつながります。
立法動向を踏まえた対応
AIの安心・安全な利活用のため、日本国内においては、「AI事業者ガイドライン」（総務省・経済産業省。現在の最新版は第1.1版（令和7年3月28日））、「AI新法（人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律）」（2025年5月成立）などが定められています。さらに、同法に基づいて、採用関連サービスの実態について国が調査に乗り出すとの報道もあり、AIがもたらしうるリスクへの国レベルでの対応が具体化しています（※）。

当社は、「PeopleX AI面接」の開発・提供において、法令・ガイドラインに則り、サービスの信頼性・安全性を確保するため、以下の取組を行っております。
- 「AIによる採用面接‧人事評価サービス協議会（略称：AIAC）」の設立
- 「PeopleX AI面接に係るAI倫理ガイドライン」の策定
- 「AI倫理運営委員会」の設置

参照：https://peoplex.jp/trusted_ai/

この度の評価機能についても、法令等の基準を満たしているか否かに関する「AI倫理運営委員会」における審査を完了した自社開発のAIモデル「Assessment AI」を活用しております。

今後とも、信頼と安心のもとで本サービスをご利用いただけるよう各種取組を継続し、より良い採用選考及び社会全体におけるAIプロダクト・サービスの健全な発展への貢献に努めてまいります。

※日本経済新聞2025年7月4日付朝刊「AIの人権侵害、国が実態調査　採用の男女差別や性的画像の無断生成」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA27BXU0X20C25A6000000/

評価機能の概要
「PeopleX AI面接」では、以下のデータソースをもとに、企業が事前に設定した質問と対応する評価項目について、AIが客観的かつ一貫性のある評価を行います。

データソース
- 音声（声のトーン、話し方）
- テキスト（回答内容、言語表現）
- 動画（表情、身振り手振り）

評価項目
- 言語（表現力、理解力、論理的思考力）
- 非言語（動作・表情、言葉遣い・マナー、口調・速度）
- 姿勢・価値観（成長意欲、キャリアビジョン、志望度・企業理解、責任感）
- 知識・スキル（問題発見・解決力、チームワーク力、巻き込み力・推進力、マネジメント経験）
- 行動特性（主体性・向上心、ストレス耐性、努力性・継続力）

また、AIによる評価の実施において、人権尊重の観点や法令等を踏まえた設計をとっています。具体的には、以下の事項について、面接時の質問内容から除外するのに加え、仮に候補者が自発的に発言した場合であってもその内容は評価対象としないこととしております。
- 本人に責任のない事項（人種・民族、本籍・出生地、住宅状況、性別、性的指向、国籍、信条、社会的身分、障害の有無、家族構成・家庭環境など）
- 本来自由であるべき事項（宗教、支持政党など、思想・信条に関わること）

評価結果は、システム上で候補者ごとにレポート形式で表示されます。各レポートでは、総評、及び、評価項目ごとの評点が視覚的にもわかりやすく示され、選考判断の際の参考情報とすることが可能です。

以上の機能を実現する仕組みとして、評価に関するAIモデル「Assessment AI」の開発・実装を行いました。

なお、本サービスでは、採否の判断はAIのみで完結するのではなく各企業の担当者が担うことを想定しております。

本機能について、追加費用は発生せず、本サービスをご利用中の企業様は、お手続不要で本機能をご利用になれます。

▼候補者ごとに、総評、評価項目ごとの評点を表示



▼評価項目の中の細項目についても、それぞれの評点を表示




「PeopleX AI面接」について
「PeopleX AI面接」は、「候補者に寄り添う、対話型AI面接官」が特長のAI面接サービスで、公平・客観的な面接機会の提供、公正な採用選考の実現に寄与します。応募者は24時間いつでもどこからでも面接を受けることができ、企業は、より多くの面接の実施と面接対応の工数削減を同時に実現することができます。また、新卒採用・中途採用、パート・アルバイト採用と、幅広い採用目的に対応することが可能です。




詳しくは、下記のデモ動画をご覧ください。