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晴雨兼用の折りたたみ「日傘シェアリング」、東京都内主要駅約150カ所で提供開始

日傘シェアリングの革新、「アイカサmini」

 株式会社Nature Innovation Groupと「Tokyo Railway Innovation Partnership(以下、TRIP)」は、7月10日にTokyo Innovation Baseにて、「COOL MOVE TOKYO」のメディア向け発表会を開催。「日傘シェアリング」サービスとして晴雨兼用の折りたたみ傘「アイカサmini」を、傘のシェアリングサービス「アイカサ」にて都内主要駅約150か所(3千本)に導入する施策を発表した。

「COOL MOVE TOKYO」は、東京都のスタートアップ支援施策「TIB CATAPULT」のイノベーションクラスターである「TRIP」と、傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupとの協働プロジェクト。

「TRIP」は、TIS株式会社と鉄道事業者13社局で構成。TISのスタートアップ支援の知見と、鉄道事業者各社が有する多様なアセットを生かして、スタートアップ支援によるイノベーション創出を図る。「鉄道・交通」をメインテーマとし、ウェルビーイングや気候変動対策(クライメートテック)、生物多様性の回復・保存(ネイチャーテック)などの領域でスタートアップ企業の技術やソリューションを活用し、社会課題の解決を目指すとしている。

 同発表会において、Nature Innovation Group代表取締役の丸川照司氏は、「アイカサmini」は携帯性などの利便性が高いサービスであるとし、「日中の滞在時間が長く、外出が多い場所を中心に、山手線とその隣接駅から150カ所を選定し、運営のしやすさも考慮している」と語ったほか、2026年には関西を含め現在の10倍規模となる全国1,500カ所への展開を目標にすることなどを述べたという。

株式会社Nature Innovation Group 代表取締役 丸川 照司氏

 また丸山氏は、男性は日傘利用について「恥ずかしい」といった心理的ハードルがあること、女性も「夜になると荷物になる」といった声があることに触れ、「日傘を使うことに躊躇してしまう方が“借りる”ことで免罪符になればうれしいですし、夜に持ち歩きたくない方にとってのデメリットを解消できればと」と述べ、同サービスの潜在的なニーズや、アプリで手軽に借りられる仕組みが日傘の利用を促すきっかけになればと語ったとのこと。

 同発表会では来賓者挨拶として東京都知事の小池百合子氏が登壇し、炎天下での熱中症対策に日傘が有効であるとして熱中症対策を呼びかけたほか、「アイカサmini」の展開を行う鉄道事業者を代表して東京都交通局、東京地下鉄株式会社、JR東日本スタートアップ株式会社の代表者が登壇するなどした。

東京都知事 小池 百合子氏

 傘のシェアリングサービス「アイカサ」は、Nature Innovation Grouが2018年12月に開始。アプリ登録者数75万人以上、東京駅や新宿駅をはじめとした都内全域と関東、関西、愛知、岡山、福岡、佐賀など12都道府県で展開し、スポット数1,800カ所以上を設置しているという。

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