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治験・臨床研究のDXサービス「Agatha」、治験業務における書登録作業をAIが支援する新機能をリリース

 アガサ株式会社は7月1日に、同社が運営する治験・臨床研究に特化したDXクラウドサービス「Agatha(アガサ)」において、AIエージェントが文書登録業務を支援する「文書登録補助機能」の正式リリースを発表した。

「Agatha」は、医療機関と製薬企業が治験・臨床研究の文書をクラウド上で共有・保存・管理するサービス。同社によると、国内で治験を実施する医療機関の約60%に導入されており、医療機関における治験・臨床研究の業務DXを支援しているという。一方で、治験業務における「煩雑な文書登録」は製薬企業のスタッフや医療機関スタッフの負荷が重いうえにヒューマンエラーのリスクが高く、業務全体のスピードや正確性に影響を与える課題になっているという。

 同社では、こうした現場のニーズを踏まえ、治験エコシステム全体の生産性・品質・スピードを向上させ、日本の治験環境の国際競争力を高めることを目的として、AI技術を活用した文書登録支援機能の開発を進めてきたという。

 今回リリースした「文書登録補助機能」では、ユーザーが「Agatha」上の共通フォルダに文書をアップロードするだけで、AIが自動的に以下の処理を行うとのこと。
・文書種別の自動判別
・所定の保管フォルダへの振り分け・移動
・事前に設定したルールに基づくファイル名の自動作成
・医療機関スタッフによるレビューと承認フローの補助

 このような一連の流れによって医療機関と製薬企業の間で発生する書類処理工数の削減に寄与し、業務の標準化と効率化の実現を図るとしている。

 同社では、今後も治験・臨床研究業務のDXに向けたAI活用の取り組みを行い、フォルダ構成の標準化や他文書種別への対応拡大、精度向上を進めていくとしている。また、「翻訳支援」「文書作成」「検索支援」など、AIを活用した業務効率化機能の提供も予定しているとのこと。医療機関と製薬企業の双方にとって、よりスマートな治験業務環境の構築を目指すとしている。

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