このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

石川温のPCスマホニュース解説 第244回

ソフトバンク「Galaxy」効果で契約増 他社から顧客奪う

2025年07月14日 07時00分更新

文● 石川温

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「端末」と「品質」の両輪が顧客獲得の原動力

 ソフトバンクがiPhoneを独占的に扱っていたころ、ネットワーク品質は他社に比べて明らかに劣っており、「iPhoneは欲しいけど、ネットワーク品質が悪いソフトバンクは選ぶ気がしない。ネットワーク品質のいいNTTドコモからiPhoneが出るのを待つ」なんて声があった。

 しかし、ここ数年、ネットワーク品質においてソフトバンクがナンバーワンを獲っていたこともあったし、いまではKDDIと競り合っている状態だ。

 ソフトバンクとしては、個性的なスマートフォンを独占的に扱っても、必ずしも顧客を獲得できるわけではないと肝に銘じている。端末ラインナップとネットワーク品質、この両輪が上手く回ってこそ、顧客獲得の原動力になるのだ。

 この春、10年ぶりにサムスン電子のデバイスを扱うようになったソフトバンク。ラインナップが増えただけではNTTドコモとKDDIに肩を並べただけにすぎない。

 料金プラン、ネットワーク品質、さらにサポートがそろって初めて他社から顧客を奪えるようになるということのようだ。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)など、著書多数。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII倶楽部

注目ニュース

  • 角川アスキー総合研究所

プレミアム実機レビュー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン