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研究開発調査を1年→1週間に短縮。世界の技術シーズをAIで可視化する「Memory AI」

 大企業のR&D部門やディープテック領域のスタートアップにとって、研究開発に必要な情報収集は大きなハードルだ。世界中の論文や特許、市場データにアクセスし、有望な技術や競合動向を見極めるには、時間もコストもかかる。限られたリソースの中で、これが成長のブレーキとなっているケースは少なくない。

 こうした課題に対し、株式会社MEMORY LABは「科学の叡智を社会へ」を掲げ、研究開発調査の効率化に挑んでいる。同社が開発する、科学技術情報に特化した検索エンジン「Memory AI」は、論文、特許、市場データを収集した独自のデータベースを基盤とし、通常は半年から1年以上かかる調査を、最短で1週間にまで短縮できるという。

 このサービスは、ベンチャーキャピタルや大企業の新規事業部門にも支持されている。有望な技術シーズを効率よく見つけ出し、次の投資や事業化の意思決定を加速できるからだ。出資には、ニッセイ・キャピタル、三菱UFJキャピタル、デライトベンチャーズといったVCが名を連ねる。

 MEMORY LABのプラットフォームが、共同研究の可能性や特定分野における未開拓の領域を可視化できるようになれば、日本のR&Dの成長力を大きく引き上げる推進力となりそうだ。

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