トラックはスカスカ、ゴミは回収されず、人手も足りない。だったら“ついでに”乗せちゃえば?【IVS2025】
2025年7月2日〜4日に開催中の日本最大級のスタートアップイベント「IVS2025」。京都の会場には、気になるブースがずらり。本記事では、その中でもちょっとユニークなアイデアで課題解決を目指すスタートアップ、レコテック株式会社に話を聞いてみた。
最近は、国土交通省が「置き配の標準化」を検討していることが話題になったばかり。物流業界の人手不足はすでに社会問題で、効率化は待ったなしの状況である。でも実は、今走ってるトラックの半分くらいは空っぽらしいのだ。
「積載率50%」という事実を教えてくれたのは、レコテック株式会社 執行役員の大村拓輝氏。同社は、ゴミの回収に特化した物流最適化サービス「pool」を開発中。「ゴミは専用の回収車が運ぶもの」と思いがちだが、一方でゴミ回収の現場も深刻な人手不足に直面している。じゃあ、空いている物流トラックに“ついでに”積んでしまえばいいんじゃない?という発想を仕組みに落とし込んでいるのがレコテックだ。
例えば、企業から出るプラスチック廃棄物。量が多ければむしろ「買い取ってもらえる」ケースもあるほど価値があるのに、少量しか出ない中小企業では高い処理費を払って回収してもらっている。これをエリア単位で束ねて、まとめて回収&効率輸送できれば、環境にもコストにも優しい。しかも今は専用の回収ルートをデザインし、マッチング&最適化までデータで支援するという本気っぷりだ。
会場ではVCとの資金調達交渉の真っ最中で、シリーズA進行中とのこと。「大企業の看板は見えても、担当者にたどりつけない」なんて現場あるあるを交えつつ、リアルな課題感に共感が集まっていた。





























