飲料品出し業務を自動化　AIロボット「TX GHOST」、TAKANAWA GATEWAY CITY内ローソン2店舗に導入

　Telexistence株式会社は6月23日に、同社が開発するAIロボット「TX GHOST」を、「TAKANAWA GATEWAY CITY」内のローソン2店舗へ導入したことを発表。ロボットによる飲料品出しの自動化に加え、同時に導入されるスマートシェルフ（デジタル在庫棚）によって、人の経験と勘に頼りがちだった在庫棚への飲料補充業務をデータに基づく形へと再設計を図る。

「TX GHOST」とスマートシェルフの組み合わせにより、売場棚と在庫棚の飲料在庫量、売場棚の棚割や欠品状況などを専用アプリを通じて可視化し、デジタルデータとして店舗運営従事者や運営本部などにリアルタイムで提示できるという。

　また、POSから得られる販売実績と可視化された店内飲料在庫量のデータをもとに、欠品や過剰な発注を防ぐための最適な在庫補充本数を商品別にロボットシステムが推奨するとのこと。これにより、過剰発注・欠品・補充漏れなどを防ぎ、店舗従業員はロボットが提示する推奨補充本数に従って補充業務を行うだけで、常に適した在庫量が保たれる店舗運営が可能になるとしている。

　ロボット設置当日から運用が可能で、導入後に店舗側で煩雑なメンテナンス作業を行う必要はないという。

中央：TX GHOST／右：スマートシェルフ（デジタル在庫棚）

　同社では、これまで小売店舗向けのAIロボット「TX GHOST」や物流現場向けのロボットなどを開発し、実際の現場でロボットの社会実装を進めてきたとのこと。特定の用途にとどまらず、人とロボットが共存する社会全体を支えるシステムの構築を目指しているという。