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企業のAIO戦略を支援、「AIO(AI Optimization)」分析ツール「AI Hack」正式提供開始

 株式会社AI Hackは6月10日に、生成AIの回答を可視化・最適化する「AIO(AI Optimization)分析ツール」の提供を正式に開始した。企業のAIO戦略を支援するという。

 同社によると、近年ユーザーの検索行動は変化してきており、検索サイトを通じて複数のサイトを比較・閲覧するのではなく、生成AIとの対話によって、はじめから要約された回答を得るスタイルが普及してきているという。この変化によって、ユーザーが個別のWebサイトに直接アクセスする機会が減り、AIの回答が“第一の接点”になるケースが増加しているとのこと。

 こうした中、企業にとっては「AIにどのように認識されているか」、「AIの回答に自社の情報がいかに正確に、適切に取り上げられているか」という「AI Optimization(AI 最適化、以下AIO)」が、ブランド戦略上の重要課題になってくると同社は指摘する。今後は「AIO」が「AIにおけるブランド認知と信頼性」を高めるための手法として求められてくるとしている。

 一方で、生成AIの回答には不正確な情報やブランドイメージを損なう記述が含まれるリスクも少なくなく、直接的にコントロールできない情報空間であるため、正しい知識を学習させ、望ましいアウトプットを得るための戦略的な取り組みが不可欠になると指摘。こうした課題に応えるために、同社では「AIO」という概念のもと、AIの回答を評価・可視化し、最適な学習データを生成・提供する仕組みを開発したという。

 AIO分析ツール「AI Hack」は、以下の機能を通じて企業のAIO戦略を支援するという。
・自社コンテンツのAI回答状況の可視化
 プロンプト(質問文)を登録することで、複数のAI/LLMから回答を取得し、AIの回答状況を可視化
・AIOスコアによる定量評価
 優先度スコア、ポジティブスコア、ネガティブスコア、言及量スコア、ドメイン引用スコアなど多角的指標でスコア化
・競合分析
 自社情報だけでなく、複数の競合企業/サービス情報も同時にスコアリングを行う競合分析

 同社では今後、AIOスコアの拡充を進め、複数の観点でAIの回答状況や学習を可視化していく予定だという。

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