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鉄スクラップの納入データ分析機能「鉄ナビAnalytics」提供開始、納入管理・購買適正化を支援

 鉄スクラップAI検収システム「鉄ナビ検収AI」を提供する株式会社EVERSTEELは6月4日に、鉄スクラップの納入データ分析機能「鉄ナビAnalytics」の提供開始を発表した。

「鉄ナビAnalytics」は、検収を通して蓄積されるデータを可視化・分析し、納入管理・購買適正化を支援するサービス。仕入先別・品種別など複数の軸で購買実績を切り出し可視化することで、購買戦略の立案とコスト改善を支援するという。

 分析可能な主な機能は以下。
ダスト率・返品率分析
 入先ごとに、平均ダスト割合や割合推移、返品率を分析・評価することが可能。従来は現場検収員が経験則で把握していた傾向を可視化し、注意喚起による購買適正化につなげられるという。
検収業務分析
 検収員ごとの荷下ろしスピードや返品件数も確認可能とのこと。購買適正化に加えて検収業務の可視化・改善サイクルにも寄与するという。
AI査定結果分析機能
 「鉄ナビ検収AI」で提供している鉄スクラップのAI解析の結果と連動させることで、より詳細な分析を可能にするという。例として、「鉄ナビ検収AI」が保持する「各検収ごとの荷下ろし回数」と「重量」を組み合わせ、1すくいあたりの吸着量を可視化することで、スクラップ品質の評価が可能になるとしている。

 また、今後はAIによるデータ分析サポート機能も実装予定だそうだ。

「鉄ナビAnalytics」のリリースに加え、従来の「鉄ナビ検収AI」の機能アップデートも実施。鉄スクラップごとの厚みや鋼材を判定し可視化する機能を追加した。スクラップ一つ一つの厚みや寸法、鋼材品種をリアルタイムにAIが推定し、人の目では識別が難しい細かな差異の定量化を行う。これらのスクラップ詳細データを現在運用中の配合AIと組み合わせることで、製鋼原料・操業コストのさらなる削減と最適な利用提案を目指すという。

 この他に、遠隔地の屋外ヤード等を含め、複数の拠点を1箇所で集中管理することが可能とするリモート検収機能や、検収業務で発見された異物をワンクリックで返品処理可能にするという異物返品ワークフロー機能、ハンドヘルド型の蛍光X線分析装置で収集された異常物品の化学成分データをクラウドに自動で蓄積する蛍光X線分析装置連携など、業務効率化を実現するDX機能群も順次開発中とのこと。

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