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結城さんの「作りたいもの」を最優先、工場と直接交渉してハイスペックでもかなり価格を抑えた

「結城さくなのプロ意識にキャリーされた」― AMICISコラボキーボードは本人120%監修、作り手の情熱や哲学に迫る

文●Okano 編集●八尋/ASCII

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AMICISが描く、日本のIPを世界へ羽ばたかせる未来図とそれを支えるバイタリティー

――AMICISとしての今後の展望や、予定されているプロジェクトについてお聞かせいただけますか?

森坂氏:引き続き、コラボレーションを事業の主軸として展開していきます。対象はアニメやゲーム作品、イラストレーターさんやVTuberさんなど多岐にわたります。活動者の方々とのコラボであれば、その方自身が本当にやりたいこと、表現したいことを形にすることを重視し、アニメやゲーム作品であれば、私たちなりの解釈でデザインに落とし込んでいきます。現在すでに発表済みのものも含め、今年だけでも15~16程度のプロジェクトを進行・発表していく予定です。ご期待いただけるような、かなり凄い企画も控えていますよ。

――楽しみにしています。しかし、そのバイタリティはどこから来るのでしょうか?

森坂氏:このプロジェクトの弊社の担当者は実質2名だけです。しかし、母体であるGame&Co.は以前から「ゲーマー採用」を積極的に行なっており、元プロゲーマーなど、効率的に仕事を進められる優秀な人材が揃っています。加えて、何かあればすぐに現場に足を運ぶというフットワークの軽さも、私たちの強みです。実際に、LUMINKEYさんと初めてオンラインで打ち合わせした1週間後には、中国に行って一緒にご飯をたべましたよ(笑)。

――さらに先の、AMICISが目指す将来的なビジョンはどのようなものでしょうか?

森坂氏:多種多様な方々と、様々な新しいことに挑戦していきたいですね。将来的には、日本の優れたIPを海外にも積極的に展開していきたいと考えています。日本の文化だからこそ表現できるデザインの細やかさや、独自の解釈に基づいた製品への落とし込み方を、日本の企業として真摯に追求していきたいです。魅力的なコラボレーションを通じて、日本のコンテンツを海外に向けて発信していくことが目標です。そのためにも、まずは「AMICISは確かな品質で、本当にいいものを作っている」ということを、国内外の皆様に広く認知していただくことが現在の重要なステップだと認識しています。

――製品の品質、とくにユーザーが長く安心して使えるという点について、どのようなこだわりがありますか?

森坂氏:優れた工場と提携して高性能なスペックを実現することは、ある意味で容易です。しかし私たちは、それ以上に耐久性に徹底的にこだわり、「ユーザーが長期間安心して使える」製品作りに注力しています。せっかく手にしていただくのですから、ファンの皆様にはコレクションとしてだけでなく、キーボードとして日常的にしっかりと使っていただきたいのです。そのため、使用時の耐久性については、キーボード本体だけでなくマウスパッドに関しても妥協なく追求しました。例えば、今ここでこのマウスパッドに水をかけてみましょうか?

水滴が、浮いたまま!

──え?

森坂氏:ゲーマーの皆さんって、プレイ中にうっかり飲み物をこぼしてしまったりすることが、結構ありますよね。

――布の上とは思えないほど、水が玉になって弾いていますね。

森坂氏:このとおり、イラスト入りのマウスパッドでありながら、汚れを気にすることなくお使いいただけます。特殊な防水コーティングなどを施しているわけではないので、マウス操作の際に違和感を覚えることもありません。どうぞ安心して、ガンガン使ってください(笑)

――本日は貴重なお話をありがとうございました!

 繰り返しになるが、オリジナルキーボードとマウスパッドは6月16日までの期間限定の受注販売となる。結城さんのアイデアが120%反映されたコダワリのデバイスとなっているので、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。

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