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みやさとけいすけの工具探検隊 第87回

DIY好きはもちろん、推し活もはかどりそう

“描いて→切る”がこれ1台!スキャンできるカッティングマシン「CM300」使ってみた

2025年06月09日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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 まずは、クリアファイルを切り開いたプラスチックシート。厚みは0.2mmとのことなので、刃のメモリは4で試してみました。

クリアファイルはキレイに切り抜けました

 滑りやすい素材なので少し心配していましたが、全く問題なし。間に厚紙を挟み、何らかの滑り対策を施せれば、窓を開けたクリアファイルの自作もできそうですね。難しいかもですが。

 続いて、約0.4mm厚のボール紙。早見表によるメモリの値は、0.35mmで5.5、0.5mmで7.5とのことだったので、厚い方に合わせて7.5で試してみました。

こちらも問題なくカット完了。ただし、台紙への跡が深めでした

 少し刃が出ている設定にしていたこともあり、台紙へのカット跡がやや深めに感じました。メモリは6.5~7くらいにするのがよさそうですね。このあたり、試し切りを繰り返して、いい設定を見つけるといいでしょう。

 最後はさらに厚手の物ということで、1.5mm厚のEVAを試しました(なお、試用機の刃は一般用途向けなので、この厚みには対応していません。やるなら厚物用替え刃ホルダーと、厚物用替え刃を用意するべきです)。

 とはいえ、どこまで切れるのかは気になるところ。あくまで実験としてですが、メモリを最大の12に設定して試してみました。

切込みが入る程度ですが、引っ張ればなんとか千切れます

 さすがに1.5mmも厚さがあると切れません。しかし、しっかり切れ込みは入っているため、指で引っ張ってみると、形通りに千切れてくれました。切り口が多少ガタガタしても気にならない用途であれば、意外と使えるかもしれません。

●工作の仕上げやデコレーションに!

 カッティングマシンを素材の加工に使う、というシーンを考えてみた場合、複雑な形状のプラスチックシートの切り出しには、かなり使えそう。ゴミ避けのシールドとか、機器がマイナー過ぎて販売されていない液晶保護シートを自作する、とかにもよさそうですよね。

 これ以外にも、ロゴマーク、銘板ラベルといったシールの作成や、スプレー塗装用のステンシルテンプレートを作る、裁縫の布切り出し、アイロンプリントなどにも活躍してくれるでしょう。

 うまく活用すれば、工作の完成度をさらに高めてくれるだけに、気になる人は多そう。本体は実売で3万6000円前後、これにカッティングマットや厚物用替え刃などを揃えていくと4万円を軽く超えてしまうため、気軽に試せるとはいいがたいのは確かです。

 とはいえ、多くの利用機会が思いつくのであれば、思い切って入手してみる価値はあります。これが1台あれば、趣味の工作がさらに楽しくなりそうです。

●お気に入りポイント●

・スキャナ内蔵でそのままカット可能

・もちろんPCで作成したデータも使える

・オプションで厚物にも対応できる

■関連サイト

■Amazon.co.jpで購入

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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