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Interop Tokyo 2025 現地レポート

18社が参加するITインフラ業界横断型のステッカー企画もスタート

累計40万個突破! 「手のひらネットワーク機器」第3弾は6月12日発売 待望のUPSも登場!

2025年06月04日 10時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 今年もInterop Tokyoの開催に合わせて、ターリン・インターナショナルからカプセルトイ「手のひらネットワーク機器」の新作が発売される。同シリーズは今年で第3弾を迎え、累計販売数は今回出荷分を含めると「40万個」に達するという。

 第3弾のラインアップは、F5の「F5 r12900-DS」、NECの「UNIVERGE IX-R2530」、NetAppの「AFF A70」、Schneider Electricの「APC Smart-UPS 1500 RM 2U LCD 100V」の全4機種。インフラエンジニア待望のUPSが加わった。2025年6月12日から、全国のカプセルトイ自販機コーナーで順次購入できる。価格は1回500円(税込)。

 加えて、同シリーズの企画・総合監修を担当するエーピーコミュニケーションズは、ノートPCなどに貼る“ステッカー”を介して企業やエンジニアをつなげる、業界横断のノベルティ企画「Tech Tiles」をスタートする。ITインフラ企業18社が参加し、うち13社は、6月11日から開催の「Interop Tokyo 2025」で配布予定だ。

ノートPCにTech Tilesのステッカーを貼った様子

 本記事では、第3弾のこだわりのポイント、新企画を始めた経緯などをお届けする。

切望されていたUPSを追加 シールを使って細部を再現

 手のひらネットワーク機器は、ITインフラ機器を1/12サイズのミニチュアとして再現したカプセルトイシリーズ。各機器のメーカーが監修し、ディテールや色までを忠実に再現しているのが特徴だ。ITインフラ機器の構成や接続の仕組みも反映しており、LANケーブルで機器同士をつなぐことも可能だ。

 機器本体に加え、付属する小物も作り込まれている。4カプセル分で1本が組みあがるサーバーラックは横にも連結でき、冷却ファンやケーブルホルダー、電源タップ、棚板なども取り付けられる。過去に発売した第1弾、第2弾との互換性もあり、2024年には、別売の専用サーバーラックも発売された。データセンターさながらの環境を、自宅や職場で構築できるのが、本シリーズの醍醐味だ。

手のひら PC&サプライとも互換性がある

 今回の第3弾では、F5のADC(アプリケーションデリバリーコントローラー)、NECのルーター、NetAppのストレージ、Schneider ElectricのUPSと、さまざまな用途の機器が揃った。特にUPSは、第一弾から切望されていた機器だという。また、ユニットサイズとしては4U(NetApp AFF A70)機器が初登場。ハーフラックサイズののNEC UNIVERGE IXは棚付きで、2台載せることもできる。

「手のひらネットワーク機器」第3弾の詳細

 制作を担当したターリン・インターナショナル 開発生産部 企画開発課の堀康史氏は、「実物を見られなかった機器があり、図面からデフォルメして、機構を再現するのに苦労した」と振り返る。ケーブルの先端部分を、ABSから柔らかいプラスチックであるPVCに変更して、抜き指しの調整をしやすくするなど、細かい改良も重ねている。

ターリン・インターナショナル 開発生産部 企画開発課 堀康史氏

 工夫したというのが、NetApp AFF A70の取り外せるベゼル部分。溝になっている青い部分の塗装が難しく(実機では後ろ側の青が透けるようなデザイン)、今回初めて“シール”を導入。ユーザーに貼ってもらうことで、何とか再現を試みている。

NetApp AFF A70のベゼル部分

 なお、今回は第1弾、第2弾の機器も、付属するLANケーブルの色をそれぞれ「赤」と「黄色」に変えてリニューアル販売する。

 第3弾のカプセルトイは、6月11日から幕張メッセで開催されるネットワークインフラの展示会「Interop Tokyo 2025」で配布される。配布ブースは、A10ネットワークス、フォーティネット、古河電気工業、そしてエーピーコミュニケーションズの各ブースだが、配布方法や配布数、配布アイテムはそれぞれ異なる。エーピーコミュニケーションズでは、第1弾から第3弾をランダムに配布予定だという。

勢い衰えない“手のひらネットワーク機器” 教育現場での活用も

 手のひらネットワーク機器は、2023年の第1弾の販売以降、シリーズでの累計販売数は25万個を突破。今回の第3弾と再販での出荷を合わせると、40万個に達するという。ターリン・インターナショナルの取締役社長である佐藤直志氏は、「500円のカプセルトイの販売個数の平均が2万5000個から3万個の中で、異例の大ヒット商品」と説明する。

ターリン・インターナショナル 取締役社長 佐藤直志氏

 2024年の第2弾では、初回販売の6月に即日完売が続出。10月の再販でも完売店舗が多数発生しており、まだまだ勢いは衰えていない。

 これまでにはない購買層にリーチしているのも特徴だ。インフラエンジニアがこぞって購入し、一般的に嫌われる「ダブり」を「冗長化」と歓迎するなど、受け止められ方も異例。1/12というスケールが小道具にぴったりなことから、モデラ―からも人気だ(記事の最後では、同シリーズを使ったジオラマを紹介する)。

これまでのカプセルトイ購買層とは違う層にリーチ

 カプセルトイにとどまらない活用も始まった。長崎県立大学 シーボルト校 情報システム学部では、環境構築の演習に同シリーズを取り入れている。ネットワーク機器に触れる機会がない現在の学生たちは、「ラックを組み立ててルーターをマウントするぞ」と話すと、ワクワクした表情になったという。

長崎県立大学の講義の様子

 監修企業にも好影響をもたらしている。APRESIA Systemsでは、展示会や勉強会で活用。集客効果も得られ、営業支店に配備して欲しいという声も上がる。さらに、全社員に配布したところ、家族に対する仕事の“見える化”につながったという。

 エーピーコミュニケーションズでも、同シリーズから会社を知る人が増え、求人に応募する人も現れた。ターリン・インターナショナルの佐藤氏も、「グローバル企業の商品をつくる安心感からか、問い合わせが増えている。最初はどうなるかと思ったが、企業イメージも上り、挑戦して良かった」と語った。

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