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Interop Tokyo 2025 現地レポート

Interop Tokyo 2025より

知らない間に、電子ペーパーがものすごく進化していた。屋外OK、しかもフルカラー。

2025年06月20日 18時00分更新

文● 貝塚/TECH.ASCII.jp

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E Ink Marqueeの実物を見てきた

最新の「E Ink Marquee」とは

 電子ペーパーといえば、電子書籍端末や電子ノートなどでよく使われている技術。

 紙のように読みやすく、目に優しく、LCDや有機ELと比較してバッテリー持ちも良い優れた技術だが、個人的な印象として、ここ数年は特別大きな話題になることは少なく、必要な場所で必要に応じて使われていたような印象もある。

 しかし、電子ペーパー技術はいま、大きな進化を遂げているようだ。

キャプションを見て、「あれ? これって電子ペーパーなんだ!」と思った

 先日、Interop Tokyo 2025と同時開催された「デジタルサイネージ ジャパン 2025」で見かけたのが、E Inkの最新製品「E Ink Marquee」である。

 E Ink Marqueeは、4粒子方式(4種類の色素の粒子が存在し、それぞれが独立して動く)によるカラー表示を採用。これにより、従来よりも鮮やかな色彩表現を実現している。

イエロー、シアン、マゼンタ、反射性のあるホワイトの4色の粒子でカラー表示を実現

 カラー表示対応の電子ペーパーは以前から存在していたものの、E Ink Marqueeの色味はとても鮮やか。

 展示されていたモデルは3200×2400ピクセルの13.3インチで、画素密度も301ppiと高い。参考までに、身近なものの画素密度をあげるなら、A16を搭載する最新のiPadが246ppiだから、電子ペーパーの用途で301ppiは、十分すぎるほどの高スペックと言えるだろう。

 「紙の印刷物と見分けがつかない」とまでは言えないものの、実際に目にすると、クリアで鮮明な色彩が印象的で、一目では「電子ペーパー」と気づかないほどのクオリティだ。

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