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走行中の音・映像・軌跡を同時記録 モビリティ関連の設計 評価業務向けアプリ「Sound One Recorder」Ver.4公開

 株式会社Sound Oneは、モビリティ分野での「音」の評価・解析に特化した記録アプリ「Sound One Recorder(サウンドワンレコーダー)」のVer.4を5月15日に公開した。走行中の“音・映像・軌跡”を記録し、試作車の評価や異音調査などに活用できるという。

「Sound One Recorder」は、特別な機材を必要とせずiPhoneをホルダーに固定するのみで、走行中の音・映像・走行軌跡を同時に記録可能。試作車評価・異音調査・快適性評価・操作音レビューなどにおける“言葉にしにくい違和感”をデータ化し共有を図る。例えば、自動車の走行中に感じられるわずかな違和感をデータとして残してチームで共有し、開発の次の一手へとつなげるためのものだという。対応OSはiOS16以降。

 主な特徴としては、走行中のGPS位置を時系列で記録・マップ表示でき、異音が「いつ・どこで」起きたのかを地図上に表示するほか、異音が発生したタイミングを「音・映像・波形」の多角的視点で確認できるという。また、非圧縮音声(LPCM)での高音質録音によって走行中の微細なノイズや違和感も忠実に記録し、記録データは「Sound One」クラウドへワンクリックでアップロードできるとのこと。複数人での確認や音に対する印象評価(聴感アンケート)との連携も可能だという。

「Sound One Recorder」は以下のようなモビリティ関連の設計や評価業務の従事者向けとして開発したという。
・自動車・二輪メーカーのNVH・UX評価担当
・タイヤ・ブレーキ・サスペンションなど部品メーカーの実験部門、品質保証部門
・内装・シート・スピーカーなどの快適性向上に関わる開発チーム
・騒音対策部材の評価、静音設計の検証
・農機・建機など特殊車両の静粛性・操作音レビュー
・ドライブレコーダーやADASなど音と映像に関係する評価部門

 想定する活用シーンの例としては、雨天時のワイパー音や路面ノイズの収録と比較、車内の風切り音や“こもり音”などの音響評価、ブレーキ作動時のキー音やジャダー音の記録・再現、路面(アスファルト/コンクリート)ごとのノイズ差異の可視化、ヘルメット内でのバイク走行音やチェーンノイズの印象評価、サスペンションの異音や質感の記録と共有、接近通報音や警告音の「聞こえ方」の確認とタイミング評価が挙げられている。

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