アドル17才のセルセタ地方での冒険が明かされる
アドルがなぜ冒険家と呼ばれるようになったか?Switch『イース・メモワール -セルセタの樹海-』をプレイレビュー
セルセタの地図を埋めながら、記憶を取り戻していく
ゲームの目的は、セルセタ地方を探索して地図を完成させながら、アドルの記憶を取り戻していくこと。初めは何も描かれていない地図も、アドルがマップを進むのに従って、どんどん地形が書き込まれていく。これが、本当に知らない場所を探索しているみたいで楽しい!
なお、アドルの記憶を取り戻すのに必要な「光の玉」のある場所、クエスト(後述)の発生場所、ストーリーで行くべき目的地などは白地図上にマーキングされるので、どこに向かったらいいか悩まないようになっている。
また、シーンによってカメラ視点が変わることもあるが、フィールドは基本的に上からの見下ろし視点なので、周囲の状況がわかりやすいのも◎。
この地図を完成させるという目的は主題ではあるものの、全部を埋めなくてもストーリーをクリアできる。あくまでもやり込み要素の1つな点も、押し付けられている感じがしなくて個人的に好印象。
また、倒木を動かして段差を乗り越えられるようにしてショートカットが作れる場所があったり、マップ上にある石碑を使ってワープできたりと、探索面でも遊びやすいように考えられている。
マップ上には、鍵のかかった宝箱など、キャラクターの固有アクション(パーソナルアクション)を使って解除できるギミックも存在(光の玉も、アドルのパーソナルアクションの1つ)。パーソナルアクションはパーティメンバーに対応した人物がいないと作動しないので、この時は該当する人物をパーティに入れよう。
後のシリーズではパーソナルアクションはパーティ全体で共有されるようになったが、本作では該当キャラクターがパーティにいないといけない。メニューを開かずにパーティメンバーを瞬時に変えられるボタンやショートカットが用意されていれば良かったなと、ここはちょっと残念に感じた。
ほかにもパズルのような謎解きがあったり、魔法具と呼ばれる特殊アイテムを使うことでこれまで行けなかった場所に行けるようになったりと、探索には多彩な要素を用意。ただ地図を埋めるだけではない、ゲームならではの発見の旅が楽しめる。
魔法具の中には、ダッシュでフィールドを走れるようになるものも。魔法具は2段階までパワーアップでき、ダッシュができる魔法具「疾風の靴」の場合、強化するとダッシュ中に体当たりした敵にダメージを与えられるように。シリーズファンにはおなじみの体当たり攻撃ができるようになる
武器の強化やクエストなど、遊び込める要素も
本作にはメインストーリーとは別に掲示板を調べることで住人からの依頼を受けられるクエストがあったり、素材を集めて武器を強化できたりと、遊び込める要素を用意。ゲームをじっくり楽しみたい人にもピッタリだ。









