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COMPUTEX TAIPEI 2025レポート 第3回

クアルコムがデータセンター市場に参入、NVIDIAとの協業も発表 COMPUTEX2025基調講演

2025年05月20日 01時40分更新

文● 中山 智 編集●北村/ASCII

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 クアルコムは5月19日、COMPUTEX TAIPEI 2025において基調講演を行ない、社長兼CEOであるCristiano Amon氏が登壇。AIがPC体験をどのように変革し、同社がモバイル分野を超えて多様な市場でAIコンピューティングを推進していくかを強調した。Snapdragon Xシリーズを基盤としたAIPC革命の進捗や、Agentic AIによる新しいコンピューティングパラダイムについて語った。

クアルコム 社長兼CEO Cristiano Amon氏

AIPC革命の進捗とSnapdragon Xシリーズ

 Amon氏は、昨年発表されたSnapdragon X Elite/Plusを搭載したCopilot+ PCは、AIPC革命の第一歩であり、Windowsエコシステムに性能リーダーシップを取り戻した非常にインパクトのあるローンチとなったと強調。マイクロソフトとの長年にわたるパートナーシップのもと、Copilot+ PCは生産性と創造性を変革しており、数千の組織がこれらのデバイスを導入していると話す。

 Snapdragon Xシリーズを搭載したデバイスのデザイン数は現在85以上あり、来年には100を超えるデザインが市場に投入される見込み。クアルコムは、ASUSやHP、Lenovoといった主要なPCメーカーと緊密に連携し、マルチデイバッテリーライフ、優れた性能、そして効率性を兼ね備えた新しいPC体験を提供している。

 特にHPとは20年以上にわたる協業があり、両社は新しい市場やデバイスカテゴリーへの拡大という同じビジョンを共有。ASUSは、Snapdragon Xシリーズを搭載した世界最軽量14インチCopilot+ PC「Zenbook S 14」や、主流価格帯の「Vivobook 14/16」を発表していている。またLenovoは、ビジネス向けのThinkPadやThinkBook、クリエイター向けのYoga Slim、学生向けのIdeaPadなど、幅広いAIPCラインナップを展開している事例をAmon氏はアピールしていた。

 アプリケーション対応も急速に進んでおり、Snapdragon Xシリーズ上では現在750以上のネイティブアプリケーションが動作し、世界のトップ200グローバルアプリも利用可能に。ゲームについても1400タイトル以上が動作しており、「Fortnite」も年内にSnapdragon X Eliteに対応する予定とのこと。

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