メルマガはこちらから

PAGE
TOP

ESG分析・評価サービス「aiESG Consulting」、分析項目に「生物多様性影響分析」を追加

 九州大学発スタートアップの株式会社aiESG は5月19日に、同社が提供するESG分析・評価サービス「aiESG Consulting」の分析項目に、「生物多様性影響分析」を追加したと発表。TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)に関する企業の取り組みの起点として、自然資本依存・影響の棚卸しを目的に、初期段階のリスク把握や影響度の可視化を行うという。

分析イメージ(例:土地利用占有・改変)

 ESG分析・評価サービス「aiESG Consulting」は、企業のESG調査および情報開示を支援するサービス。九州大学の研究チームがハーバード大学などの学術機関と共同開発したデータベースに、aiESGが独自開発したAIを組み合わせ、精緻かつ多様な観点から分析するという。ESGや非財務資本などの視点を含め、企業活動やサプライチェーンの影響を総合的に評価し、ユーザーの課題に応じたソリューションの提案やサポートを行うという。

 今回追加した「生物多様性影響分析」では、サプライチェーン分析や衛星画像解析の分析技術を統合し、Scope3(事業者の活動に関連する他社の温室効果ガスの排出量)での生物多様性影響を定量的に評価するとのこと。「aiESG Consulting」では、以下の影響領域について、生物多様性への影響の評価が可能だとしている。
・GHG排出量
・水資源消費
・土地利用(占有・改変)
・水質汚染(富栄養化)
・土壌酸性化

 同社によると、生態系・生物多様性指標は、東証プライム上場企業においても対応を検討する動きが顕在化しているテーマで、多くの企業がTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)と同様に、TNFDの情報開示にも取り組みはじめているそうだ。こうした背景のもと同社では、企業のTNFDへの取り組みの出発点として、「aiESG Consulting」の分析項目に「生物多様性影響分析」を追加。投資家や金融機関向けの情報開示の際に、裏付け資料としても役立つとしている。

■関連サイト

合わせて読みたい編集者オススメ記事