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楽しく暮らして脱炭素できたら最高じゃん。「TOKYO GX ACTION CHANGING 〜未来を変える脱炭素アクション〜」レポート 第18回

体温発電を腕時計に応用、その発想はなかった

“世界初、充電不要”の活動量計「MOTHER Bracelet」 秘密は体温による発電なんだってさ

2025年05月19日 16時00分更新

文● おにぎり菊池 編集●ASCII

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 充電不要のウェアラブルデバイス? はいはい、電池式かソーラー式でしょ……そんなふうに考えていた時期が私にもありました。

 しかし、こちらの「MOTHER Bracelet」は、体温で充電できちゃうんです!

 5月17日、18日に東京ビッグサイトで開催された「TOKYO GX ACTION CHANGING 〜未来を変える脱炭素アクション〜」で展示されていたウェアラブルデバイス、MOTHER Bracelet。

 リラクゼーションサロン「Re.Ra.Ku」を展開するMEDIROMが、熱電製品メーカーのMatrix Industriesと共同開発した活動量計なのだそう。

 確かに腕につけるものだし、データはずっと計測していてほしいから、体温で発電できるならいいに越したことはない。けれど、本当に動くの? どういう仕組み? と気になっていたら、ブースにはなにやら大きな時計と装置のようなものが。

何の変哲もない時計と、何かの変哲がありそうな装置

 こちらは、実際の体温発電の仕組みを組み込んだ時計なのだそう。手のひらを四角い「PRESS PALM HERE」と記された部分に乗せて数秒待つと……。

何かの変哲がありそうな装置に、担当の方が手のひらを乗せて実演してくれました

 おお! 動いた! 時計の針がスーッと動き始めました。

 この発電方法、外の気温と自分の体温の差が1度ほどあれば十分に発電できるそうです。MOTHER Braceletの場合、バッテリーが減るごとに都度充電してくれる仕組みになっており、腕につけていれば半永久的に充電され続けるとのこと。

 この効果を利用したスマートウォッチなどはこれまでも開発されてきましたが、MOTHER Braceletに関しては、メーカー側は「ゼーベック効果(物体の温度差が電圧に直接変換される現象)を利用した充電不要の活動量計」として“世界初”をうたっているそうです。

 でも、外気と体温の差が大きい冬場は体温で発電ができても、夏はあまり充電されないんじゃ……とも考えましたが、MOTHER Braceletはソーラー発電も可能。寒い冬は体温発電、太陽光の強い夏はソーラー発電、とハイブリッドな発電方法で充電できちゃうわけです。

スリムでかっこよさもかわいらしさもあるビジュアル。ブラック、ホワイト、シャンパンゴールド、メタリックブロンズの4色展開

 体温で発電ができるなら腕につけるデバイスに利用すればいいじゃない! というアイディアから生まれたMOTHER Bracelet。イベント「TOKYO GX ACTION CHANGING 〜未来を変える脱炭素アクション〜」自体は終了しましたが、MOTHER Bracelet自体は公式サイトから購入できるとのこと。気になった人はチェックしてみてください。

MEDIROMのブースでは地球貢献度を計る企画も開催していました。ちなみに菊池は35点だった。地球さんごめんなさい……

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