初動だけではなく年間を通じて勢いを維持するための“販売戦略”

任天堂・古川社長、Switch 2は「Nintendo Switchと同等のスタートを目指す」

2025年05月12日 14時30分更新

文● Zenon/ASCII

 任天堂は5月8日、公式X(Twitter)にて「2025年3月期 決算説明会(オンライン)質疑応答」を公開。そのなかで、任天堂の代表取締役社長・古川俊太郎氏は新ハード「Nintendo Switch 2」の販売目標について、「まずはNintendo Switchと同等のスタートを目指す」と発言した。

 これは、説明会資料で事前に告知された「Nintendo Switch 2」の初年度における予想販売台数が1500万台となっていることに対して「控えめな数字に見える」という質問への回答。

 数字の根拠としては2017年に発売したNintendo Switchの約10ヵ月間の販売台数と同等の水準に設定したものであり、ハードウェアの生産能力の制限や、米国の関税・景気後退の可能性などが影響を与えたものではないと説明している。

 また、Nintendo Switch 2はNintendo Switchよりも販売価格が高いため、発売日付近の勢いを年末商戦以降も長期的に維持するのは容易ではないと考えているとのこと。そうした“販売戦略”が1500万台という数字に表れていると見られる。

 ただ大きな需要があることはわかっているので、生産体制の強化と販売促進に注力し、業績予想を上回るよう努めるとも説明。1500万台が天井と考える必要はなさそうだ。

 なお、別の質問ではサブスクリプションサービスである「Nintendo Switch Online」についても言及。新機能「ゲームチャット」の導入をはじめ、今後もサービスをさらに拡充したいと発言している。

 いよいよ発売まで1ヵ月を切っているNintendo Switch 2。任天堂の今後の施策にも注目していきたい。

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう