複数の搬送ロボを統合管理し運用を効率化 ロボット用遠隔制御サービスHATSがフリート管理機能追加
株式会社キビテクは、4月に自社開発のロボット用遠隔制御サービスHATSをアップデートし、フリート管理機能を追加したことを4月30日に発表した。小型で安価な搬送ロボットを複数台用いて、安価かつ適応性の高い搬送ロボットシステムを提供することが可能になったという。
ＨＡＴＳフリートコントロールでは複数台の経路の設計や交差点での調停の機能をブラウザ上のＧＵＩで操作
新機能のＨＡＴＳフリートコントロールは、複数台のロボットを統合管理し、効率的な物流・搬送オペレーションの実現を図るシステム。遠隔サポート機能を活用することで、現場の負担を軽減しながら、ロボットの稼働状況の把握や最適なルートの検討、トラブル発生時の迅速な対応を可能にするという。 これにより、工場・倉庫・医療施設などの現場において、スムーズかつ安全な搬送業務を行い、業務効率の最大化に貢献するとしている。
複数台の連携に必要な「交差点での複数台侵入の制御」、「袋小路での複数台侵入の制御」、「狭い通路での交互通行や複数台侵入を制御」、「最寄りの機体の呼び出し」といった機能を備えているとのこと。
交差点での複数台侵入の制御
袋小路での複数台侵入の制御
狭い通路での交互通行や複数台侵入を制御
最寄りの機体の呼び出し
ＨＡＴＳフリートコントロールを用いた搬送ロボットシステムの特長としては、必要最低限の台数への調整やレンタルプランによるロボット数の増減を容易に行えること、フリート管理機能によって台数削減が可能なことが挙げられている。このほか、ロボットの走行経路や特定の動作タイミングなどの変更を手軽に行え、複数用途の使いまわしができるとのこと。また、厳密な経路の指定と自律的な移動を両立でき、別途契約のリモートサポートプランを使えばフリート管理システムの補助やトラブルの際には遠隔操作での復旧対応などを行うという。
