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みやさとけいすけの工具探検隊 第83回

オシロスコープ+αの便利計測器で解決!パワーアップした「DSO-TC4」登場

動かない電子工作キット、その原因はどこ? 

2025年05月05日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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●まずは「日本語設定」と操作の基本を知ることから

 初回起動時に表示言語が選べますが、これは中国語と英語だけ。日本語には対応していないのかと思いきや、「Setting」にある「Language settings」では「にほんご」があり、これを選ぶことですべての表示を日本語化できます。

「Language settings」から「にほんご」を選びましょう

 基本的な操作は、上下左右のカーソルキーと、中央にあるOKボタンで行います。1つ戻る(キャンセル)場合は、電源ボタンの押下です。

 MODEボタンは、機能切り替え。メニューから左右ボタンを使って選ぶことなくオシロスコープ、信号発生器、トランジスターテスターの3つの機能を素早く切り替えられるのが便利です。

 RUNボタンは、機能の実行と一時停止の切り替え。オシロスコープであれば画面を止めてチェックしたいときに役立ちますし、信号発生器なら、一時的に出力をオフにするといったことが可能です。

ボタンは使う機能によって用途が変わりますが、カーソルで選んでOKで確定、電源ボタンで1つ戻る(キャンセル)というのは共通です

●波形をより詳しく見れるようになったオシロスコープ

 オシロスコープを使う場合は、見たい端子にプローブをあて、AUTOボタンを押すだけ。すると自動で最適な設定を探し出し、波形を表示してくれます。

AUTOボタンを押すと「自動測定待ち」に

しばらくすると、波形を表示してくれます

 スケールの変更は、OKボタンで変更項目を選び、上下左右ボタンで切り替えるというもの。例えば右上に「V H」と出ている場合は上下で電圧、左右で時間のスケールが変わります。

 上の波形は格子の1メモリが横2μs、縦500mVの場合ですが、右1回、上1回押すと、横1μs、縦1Vに切り替わり、波形もこのようになります。

スケールを変更し、波形を表示してみたところ

 なお、この波形は300kHzの矩形波。前モデルのDSO-TC3は帯域幅が500kHzで、矩形波と認識できるのは200kHzくらいが限界でしたから、明らかにより高い周波数の波形を観察できるようになっています。

DSO-TC3で300kHzを表示した例。角が丸まり、ちゃんと見えていません

 ちなみに、AUTOではなく手動で各パラメーターの変更をしたい場合は、MODEボタンを長押し。すると、AC/DCの切り替えやプローブの倍率、モードの変更などができます。項目は上下で選んでOKボタンで切り替えです。

手動で設定したい場合は、MODEボタン長押しで

 左右ボタンは、一番上にあるメニューの切り替え。中でもPARAMは面白く、画面に常時表示したい数値を選べます。今だとFreq(周波数)とDuty+「ディーティー比」、Vp-p(ピーク間電圧)が表示されていますが、これ以外にも、Vmax(最大電圧)やAvg(平均)なども選べます。好みでオン/オフするといいでしょう。

表示したい項目を1つずつ選べるのが便利

 オシロスコープの画面に戻りたいときは、再度MODEボタンの長押しです。

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