AI insideは、2025年4月23日、「AIエージェント」活用の国内実態調査の結果を公表した。導入企業の9割超が「働き方にポジティブな変化」を実感しており、AIスキルを重視したり、採用戦略の変更を検討したりする企業がみられることが判明している。
本調査は、年商50億円以上の企業に務めるDX推進やAI導入に関わる220名を対象に、2025年3月に実施されている。
まず、AIエージェントを活用している企業は、「積極的に活用している(15.9%)」と「活用している(15%)」という回答を合わせて30.9%に達している。「試験的に導入している(20%)」を加えると、約半数の企業がAIエージェントの活用を始めていることが分かった。
導入目的は、「コスト削減」や「業務の精度向上」が上位となり、活用する場面は、半数以上の企業が「文書作成・レポート生成」「データ入力・チェック」を挙げている。
AIエージェントの導入効果としては、53.6%の導入企業が「人件費や運用コストの削減につながった」と回答。「業務効率化により、リソース配分が最適化された(45.5%)」、「人的ミスが減少し、業務の精度が向上した(42.9%)」が続いた。
さらに、働き方に関して91.1%の導入企業が「ポジティブな変化があった」と実感している。具体的な変化としては、「AIとの協働スキルが求められるようになった」という回答が52%と最も多く、「新しい業務スキルの習得が必要になった(45.1%)」が続いた。
また、AIエージェント導入で採用・人材戦略を変える予定の企業も多く、53%がAI活用を前提としたスキル要件の設定など「採用ターゲットの変更」を、51.2%がAI活用推進担当など「新しい専門職や職務の創出」を検討している。
