台車の下に潜り込み重量物を什器のまま持ち上げ搬送、100kg可搬の自律搬送ロボ新モデル発表
株式会社Preferred Roboticsは4月8日に、100kgの重量物搬送に対応した自律搬送ロボットの新モデルを発表。あわせて、法人向け自律移動ロボット「カチャカプロ」複数台を管理・運用するシステム「カチャカフリートマネージャー」を5月28日に正式リリースすると発表した。
同社が発表したのは100kg可搬に対応した自律移動搬送ロボット。これまで提供してきた「低価格・簡単・コンパクト」をコンセプトとした「カチャカプロ」で培った技術をもとに開発したという。
同モデルは、台車の下に潜り込み持ち上げて運搬する昇降式構造を採用。既存の棚、かご台車、コンテナボックスなど、すでに現場にある什器・容器をそのまま搬送することができるとする。さらに、エレベーターと連携して、フロアをまたいだ搬送も可能という。想定する利用シーンは病院やホテル、オフィス、工場、物流現場など多岐にわたるとのこと。参考スペックとしては、可搬重量:100kg、最大走行速度:1.2m/s、最小走行幅:500mm、移動方式:SLAM、販売価格:オープン価格(開発中につき変更の可能性があるとのこと)。
また、5月28日にリリースするという「カチャカフリートマネージャー」は、同社が提供してきた法人向け自律移動ロボット「カチャカプロ」複数台を効率的に運用するための新たな管理システム。「カチャカプロ」は単体でも運用可能だが、2つの機能によって、よりスムーズな運用が可能になるとしている。
1つ目の機能は、狭い通路でのすれ違いや交差点での交通整理を自動制御する「管制管理機能」。2つ目の機能は、ロボットの現在地やバッテリー残量、タスク状況をもとに最適な「カチャカプロ」へ自動指示を行う「配車管理機能」。
同機能を利用するには、専用ソフトウェアをインストールしたミニPC「カチャカコントローラー」の設置と、年額制のソフトウェアライセンス契約が必要とのこと。操作はブラウザ経由で行い、「カチャカプロ」と同じWi-Fi環境下のタブレットやスマートフォンなどから利用できるという。
同社では、今回発表した新型100kg可搬モデルと「カチャカフリートマネージャー」が、より多様な業種・業態へのロボット導入を加速させるきっかけになるとしており、これらの新製品・サービスを通じて、より多くの現場の自動化・省人化を支援するとしている。


























