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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第527回

背面でレトロ風ゲームが遊べてゲーム尽くしの最新ゲーミングスマホ「ROG Phone 9 Pro」レビュー

2025年04月05日 12時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

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ROG

ROG Phone 9 Proの正面。画面サイズは6.78型で、フロントカメラはディスプレー内に埋め込まれたパンチホール構造を採用している

 ASUSのゲーミングスマートフォン「ROG Phone 9」シリーズが、3月28日に発売された。上位モデルの「ROG Phone 9 Pro」はゲーミングスマートフォンとしての性能強化だけでなく、背面のLEDが648個に増加しゲームも遊べるなど、表でも裏でもゲームが楽しめる、よりインパクトのある内容に仕上がっている。

 発売前のテスト機で、その実力を確認してみたい。

本体デザインはROG Phone 8 Proを踏襲

 まずは本体を確認すると、ROG Phone 9 Proは6.78型のディスプレーを搭載しており、サイズは約77×163.8×8.9mm、重量は227g。前機種となる「ROG Phone 8 Pro」と比べるとサイズ面で大きな違いはなく、重さが220gを超えるためそれなりに重量はあるものの、大画面スマートフォンとしては持ちづらいという印象はない。

 ほかの部分でもROG Phone 8 Proのデザインコンセプトを継承しているようで、ディスプレーはフロントカメラが画面内に埋め込まれたパンチホール構造を採用。ゲーム関連の機能を制御するアプリ「Armoury Crate」からパンチホール部分を非表示にする仕組みが備わっている点も、ROG Phone 8 Proと共通している。

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フロントカメラがゲームプレイに影響しないよう、「Armoury Crate」からパンチホール部分を非表示にすることも可能だ

 背面デザインも、ラインの色やデザインに細かな違いがあるものの、カメラ部分のデザインはROG Phone 8 Proと共通しているし、カラーはファントムブラックのみでマット調の素材を用いており、ゲームプレイ中の持ちやすさと普段使いしやすい落ち着いたデザインを両立している。

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背面のデザインはROG Phone 8 Proを継承した落ち着いたものに。カラーはファントムブラックの1色

 側面のインターフェースは、本体右側面に電源キーと音量キー、そして後述する「AirTrigger」用の超音波センサーが上下に継続して搭載。底面には3.5mmのイヤホン端子が備わっているほか、USB Type-C端子は左側面と底面にそれぞれ備わっており、縦・横どちらのスタイルでゲームをプレイする際も給電しやすい点も前モデルからそのまま。

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右側面には音量キーと電源キーのほか、横にした状態で左右に位置する部分に「AirTrigger」用の超音波センサーが備わっている

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横画面でのゲームプレイ中にも電源を確保しやすいよう、左側面にはUSB Type-Cが備わっている

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底面にはUSB Type-C端子と3.5mmの有線イヤホン端子が備わっている

「AniMe Vision」はゲームも遊べるように進化!

 見た目には大きな変化がないように見えるROG Phone 9 Proだが、実は非常に大きく変わっているポイントが1つあり、それが背面のLEDを用いた「AniMe Vision」である。これはROG Phone 8 Proから搭載されたもので、グリッド状に配置されたLEDが光ってアニメーションし、ゲーム中に通知などがあった際に知らせてくれる機能だ。

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ROG Phone 9 Proは「AniMe Vision」が大幅に強化され、648個のLEDが搭載され下部は赤色が使えるようになったことで表現の幅が大きく向上している

 そのAniMe VisionがROG Phone 9シリーズでは大幅に強化されており、ROG Phone 9 Proだけでなく、スタンダードモデルのROG Phone 9にも搭載。LEDの数はROG Phone 9が85個、ROG Phone 9 Proは648個と、ROG Phone 8 Pro(341個)より多く配置されている。

 それゆえROG Phone 9 ProのAniMe Visionでは、ROG Phone 8 Proではできなかった漢字やひらがななどの表示も可能になったほか、下部のLEDは赤色となり2色での表現ができることから、演出もより凝ったものとなっている。

 それに伴いAniMe Visionのカスタマイズも強化されている。ROG Phone 8 Proでも文字や手書きの絵などを表示できたが、ROG Phone 9 Proではさらに、GIFファイルで画像を作成してAniMe Visionに表示できるようになった。

 そしてもう1つ、追加されたのが「AniMe Play」だ。これはAniMe Vision上で簡単なゲームが遊べるというもので、専用のアプリからプレイしたいゲームを選び、本体を横持ち、かつ背面にすることでプレイできる。

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AniMe Visionでゲームをプレイできる「AniMe Play」。4つのゲームを選んでから背面にすることで、プレイ可能になる

 ゲームは「疾走ランナー」「スネークゲーム」「エアロインベーダー」「ブロック崩し」の4つで、いずれも操作はAirTriggerを使う形となる。ゲームの内容は非常にシンプルで、類するゲームはスマートフォン上でも多数提供されているのだが、普段のディスプレーとは異なる雰囲気でゲームを楽しめるだけに、対策ゲームを遊んだあとの息抜きとしてちょうど良さそうだ。

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「疾走ランナー」をプレイしているところ。いずれのゲームも操作にはAirTriggerを用いる

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