アダルト、特殊表現もLoRAで爆発
Civitaiには、既に様々なLoRAが登場しています。はっきり言えば、今のところアダルト系LoRAが多い印象です。Wan 2.1は、学習時に「過度に露出が高い」学習データをフィルタリングで外していることを技術レポートで明らかにしています。実際に過度に性的な動画を作ろうとすると、適切に生成できないことがあるようです。しかし、ローカルの強みは検閲のないデータ作成にもあるため、自分たちで追加しようという動きは出てくるわけです。
動画としての面白さを追求する特殊表現LoRAを次々に開発する人たちも出てきています。
Remadeというグループは、ほぼ毎日のように特殊表現LoRAを公開しています。ここが開発して話題になったのが、「360度LoRA」です。1枚の画像をその場で回転させ、360度の画像を作ってくれます。かなり精度も高く、表現としての面白さだけでなく、動画から静止画を切り出すことで、特定キャラクターをさまざまな角度からとらえた2D生成用LoRAの素材に活用できる点や、3Dモデル作成に必要な三面図の作成にも適していることから、注目を集めました。この特殊表現は、動画サービスのPixVerseが「360°Microwave(360度レンジ)」という名称ですでにサービスとして展開していますが、ローカルPC環境では実現できていませんでした。
同様に、画像をケーキ化する「Cakeify」、潰してしまう「Crush Effect」、すべてのものを潰してしまう「Squish Effect」などのLoRAも次々に発表しています。これらも動画生成サービスのPikaLabsなどが展開していた特殊効果によく似ていますが、いずれもローカルPC環境では再現する方法がなかったものです。また、正面の人物像から目だけのアップにするような「Eye Extreme Close-Up」といったLoRAも開発されており、LoRAを使ったカメラ制御も成功しつつあります。
Remadeが公開している様々なLoRA。Wan 2.1用だけで25種類(3月30日現在。Civitaiのリンクはこちら)
360度回転LoRAを使ったwan2.1
— KenT (@ai_image_share) March 16, 2025
LoRAを使うと安定するけれど、それでもプロンプトは大事なんだな、難しい💦
蝶羽は入れたけれど垂れてる布は無いから回転時に抜けてしまってる...#AIイラスト#AIart#wan21pic.twitter.com/yOw2CzNuAW
▲360度LoRAを試している例
▲360度LoRAとプロンプトを組み合わせることで、バイクの進行方向を変更させるような動画を作ろうとした例。画像はGPT 4oイメージ機能で作成

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