KDDIは今日26日から、AIを活用して道路上の危険地点を可視化する新たなソリューション「交通安全インサイト」を、自治体および企業向けに提供を開始しました。
交通安全インサイトは、人流や車両のビッグデータと、過去の交通事故統計情報などの多様なデータをAIで分析し、地域ごとの危険な場所を地図上で分かりやすく表示するものです。このソリューションにより、交通事故発生のリスクが高い地点を特定することが可能となるそうです。
自治体においては、道路工事計画や交通事故対策を策定する際に、データに基づいた対策箇所の選定や、より効果的な交通課題対策の立案、そして対策効果の検証ができるようになり、地域全体の交通事故リスク低減に貢献することが期待されています。
人流、車両データなどをAIで分析
交通安全インサイトの概要と特徴
交通安全インサイトには3つの特徴があるので紹介します。
特徴1 複数データの統合分析で交通事故発生リスクを可視化
人流データ、車両データ、オープンデータといった多岐にわたるデータを統合的に分析することで、多角的かつ客観的な視点から交通事故の発生リスクを地図上に表示します。たとえば、自動車と自転車の接触事故のリスクが高い地点などを特定できます。
特徴2 エリアごとの詳細なリスク要因・特徴分析
各エリアにおける歩行者数、自転車通行台数、車両速度、急ブレーキ発生回数など、事故リスクを引き起こす可能性のあるさまざまな要因を分析、その背景を明らかにします。この詳細な情報に基づいて、より効果的な交通事故対策の立案が可能となります。
特徴3 使いやすい分析ツールによる迅速な意思決定の支援
条件を設定したデータの絞り込み機能や、リスクスコアのランキング表示機能などを備えており、迅速かつ効率的な分析をサポート。約50m四方単位で危険度合いが可視化されるほか、高齢歩行者や高齢自転車利用者の割合、車両の急ブレーキ発生率など、各地点の危険要因となる特徴も確認できます。
KDDIは「安全・安心なモビリティ社会の実現」「グリーンなモビリティ社会の実現」「モビリティ体験価値の拡張」をテーマに掲げて社会実装に向けた取り組みを進めています。今後もこのソリューションにより、交通事故統計情報などのデータをAI分析することで、安全・安心なモビリティ社会の実現に貢献するとしています。
