自動走行モビリティ「iino」、「TAKANAWA GATEWAY CITY」に導入開始 人・街・体験を一体化させた「街 × モビリティ」モデルを日本初展開
ゲキダンイイノ合同会社
複数人で自由に乗り降り可能、音声ガイドで街を紹介しながら周遊するルートも。一部のモビリティは水素由来の電気を活用して充電・走行
ゲキダンイイノ合同会社(関西電力株式会社100%子会社)は、2025年3月27日にまちびらきをむかえる、東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:喜㔟 陽一)が手掛ける高輪ゲートウェイ駅直結・都心最大級のエキマチ一体の街「TAKANAWA GATEWAY CITY( https://www.takanawagateway-city.com )」において、自動走行モビリティ「iino(イイノ)」が新たに導入されることをお知らせいたします。「TAKANAWA GATEWAY CITY」内における総合インフォメーション「Area Information & Mobility」がモビリティの案内スポットを兼ね、移動体験を通して街の回遊を楽しむための拠点となります。
「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、かつて江戸の玄関口であった歴史的背景や、約150年前に日本で初めて海の上を鉄道が走った高輪の地の「イノベーションの記憶」を継承し、次の100年に向けて、新たなイノベーションや文化を生み続ける「100年先の心豊かなくらしのための実験場」です。
街を舞台に「環境」「モビリティ」「ヘルスケア」のテーマで実証実験・研究開発が進められ、未来につながる新たなアイデアやソリューションを創造していきます。
この度の「iino」導入は、さまざまな角度から実証実験を繰り返し、人とモビリティの共存を踏まえた移動体験を提供するため、東日本旅客鉄道株式会社と2021年より協議を重ねてきました。
単に便利なモビリティを導入するのではなく走る場所の魅力を引き立て、乗る人のエモーションを掻き立てるような移動体験を実現することで、街や施設、そして人と”共存”することによって生み出される「新しい出会い」を創出したいと考え、「TAKANAWA GATEWAY CITY」にとって最適な形を検討。
そして、実証実験から得た結果をもとにモビリティ導入設計を行い、インフォメーション機能を兼ね備えたモビリティスポット、走行ルート、音声や光の演出等を組み合わせた『人・街・体験が一体化となった「街 × モビリティ」 モデル』を、ゲキダンイイノ合同会社として日本で初めて展開します。
「TAKANAWA GATEWAY CITY」では、複数人乗車可能な5台(2025年3月時点)の「iino」がGatewayParkを中心に走行しており、自由に乗り降りすることができます。ルートによって、音声ガイドで街を紹介しながら周遊してくれたり、おすすめの乗り方や遊び方のポイントを紹介してくれたりするので、「TAKANAWA GATEWAY CITY」の魅力をより深く感じることができます。
さらに、環境への取り組みとして、再生可能エネルギー由来の水素を純水素燃料電池システムに供給して発電した環境にやさしい電気を充電等(一部のモビリティ)に使用しており、駅構内にあるモビリティスポット「&Mobility」では、充電の様子も見ることが可能です。(一部の時間帯)
【概要】
走行場所 :TAKANAWA GATEWAY CITY2Fデッキ上Gateway Park
走行時間 :10:00 - 20:00
利用方法 :予約不要、無料
走行ルート:2025年3月時点は以下の2ルートを走行
- Friendlyルート:iinoと仲良くなるためのルート。おすすめの乗り方や遊び方を紹介
- Dailyルート:音声ガイドで街を紹介しながら周遊するルート。好きな場所で乗り降りできます
備考 :荒天やモビリティのメンテナンス、その他の理由により、予告なく運転を中止する場合
があります。
【総合インフォメーション「Area Information & Mobility」】
新たに街の魅力を発信するハブとなる総合インフォメーション「Area Information & Mobility」が誕生します。街のご案内をはじめ、各種イベント紹介やベビーカー・車いすなどのお貸し出しを行なっているほか、iinoに乗りながらスイーツを楽しめる一口サイズのチーズケーキ「SLOW」を販売するなど、「iino」とかけあわせたさまざまな街の楽しみ方をご提案いたします。
ご案内内容
営業時間:10:00 - 20:00
まちの施設やモビリティのご案内
各種イベントのご紹介・ご案内
ベビーカー(※有料)、車いす、PMVの貸し出し(※最終貸出は19:30)
など
iinoと楽しむチーズケーキ「SLOW」
濃厚でコクのあるチーズに、爽やかなレモンピールを添えて。とけるにしたがって、芳醇な香りが広がるフローズンタイプのチーズケーキです。※時期により商品は変更になる場合がございます。
【ベース車両情報:iino type-S712】
「遠隔操作型小型車」規格での複数人・立ち乗りタイプのモビリティ。一般的な「遠隔操作型小型車」規格のモビリティは1人乗りであるのに対し「iino type-S712」は最大乗車人数が3人。駅のデッキや街中で家族や友人と一緒に乗車できます。立っている状態と目線の高さがほぼ変わらないため、周囲の人とコミュニケーションがとりやすくなります。
・名称:iino type-S712 (イイノ タイプ エス 712)
・サイズ:全長1195mm×全幅695mm×全高1050mm
・最高速度:時速5キロ
・最大乗車人数:3人
自動走行モビリティ「iino」について
時速5キロの人が歩く速度で移動する「iino」は、たんなる移動手段としての最適化を求めたものではなく、移動体験そのものを楽しんでほしいという思いのもと誕生しました。「動く家具」をコンセプトに、歩行者との共存性を考慮して外観にはあたたかみのある木材を使用しており、乗車時の目線の高さは立っている状態とほぼ同じなので、周囲の人とコミュニケーションもとりやすくなるのが特徴です。
従来モビリティは、操作方法・スピード・航続距離といった効率や利便性を求められるものが多く、それらに特化した様々なプロダクトがいまなお開発されています。
ゲキダンイイノでは、これまで神戸・三宮中央通り地下通路や大阪・御堂筋にて公道走行実証実験を実施。また、横浜山下公園や東京国際映画祭といった施設やイベントと連携し、街そのものを楽しむ企画を開催するなど、自動走行モビリティの本格導入に向けて様々な検証を繰り返してきました。
これらの実証実験で得られた成果・知見をもとに、街・施設、そして人と”共存”することによって生み出される「新しい出会い」を創出し、「より速く、より多く」ではなく、「より楽しく、より魅力ある」移動体験を提供してまいります。
参考)過去の実証実験レポート
有楽町 丸の内仲通りでの実証実験 https://gekidaniino.co.jp/newsworks/daimaruyu2024/
奥入瀬渓流での実証実験 https://gekidaniino.co.jp/newsworks/oirase2024/
「御堂筋チャレンジ2023」で公道走行https://gekidaniino.co.jp/newsworks/midosuji2/
ゲキダンイイノ合同会社
時速5キロの自動走行モビリティ「iino」を通して、走る場所の魅力を引き立て、乗る人のエモーションを掻き立てるような移動体験をデザインしてきました。現在、地方自治体やまちづくり事業者と協力しながら、街と人をつなぐモビリティサービスの提供に向けた取り組みを行っています。