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石川温のPCスマホニュース解説 第228回

社長が語る「povo」 “通信回線を売る”から“アプリの一部になる”戦略

2025年03月18日 07時00分更新

文● 石川温

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B2Bパートナーシップでグローバル展開

 povoとしては、こうしたビジネスモデルを日本国内限定ではなく、グローバルで展開する考えだ。実際、FaceBookやInstagramを手がけるメタや、TikTokを運営するByteDanceもパートナーとなっている。

 こうしたSNSは、海外から日本にユーザーが訪れた際、日本滞在中はアプリからサブ回線としてpovoを使えるような仕組みを導入する。わざわざ、来日した際、別途プリペイドSIMを購入しなくても、FacebookやInstagram、TikTokを使い続けられるというわけだ。

 秋山社長は「国内の事例が出たときには、他のプレイヤーから声がけをいただいた。今後、メタやByteDanceの話が出れば、他からも関心を持たれるようになる。まさにそういった実例を作ることにこの1年を費やしてきた」と語る。

 povoはアプリのなかにひっそりと入り込み「いつでもどこでもアプリがつながる環境」を提供する存在になろうとしているのだ。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)など、著書多数。

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