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警備ロボット「ugo」、AIによる迷惑行為検知機能などアップデートで機能強化

 ugo株式会社は3月3日に、自社開発のロボット「ugo」および「ugo platform」の警備機能に関するアップデートを実施。今回のアップデートにより、AIを活用した警備機能を追加し、施設警備の利便性と効果の向上を図る。また、警備機能のアップデートに加え、「ugo mini」の警備利用展開を開始した。

 追加された新機能としては、AI警備機能「asilla for ugo」、長時間録画機能、コールボタンによる呼び出し機能(2025年4月正式リリース)、生成AIによる自動案内機能*(2025年4月正式リリース)があるという AI警備機能「asilla for ugo」は、 株式会社アジラのAI技術から警備ロボット「ugo」に必要なAIをセレクトしたオプション機能。エッジPCオプションの「ugo +edge AI」を搭載した「ugo Pro」に「asilla for ugo」を組み合わせることで、迷惑行為や車椅子などをリアルタイムで検知できるという。検知した場合は設定したFlowが実施され、高度な防犯・見守りが可能になるとしている。

迷惑行為検知の様子

 長時間録画機能は「ugo Pro」に搭載され、「ugo」のカメラから取得した映像を10分毎に録画し、最大1カ月分の記録をロボット本体に保存できる。録画データはロボットから「ugo Portal」上にアップロードすることで、後から確認することが可能。この機能によって、監視カメラとしての役割を強化し、見逃しを防止に役立つとする。ただし、長時間録画機能はugo Pro G4 以降の機種にのみ使用できるとのこと(2024年10月出荷分から標準搭載)。

長時間録画機能はugo Pro G4以降の機種にのみ使用できる機能。2024年10月出荷分から標準搭載されているという

 コールボタンによる呼び出し機能は、ロボットの前に立った人物がボタンを押すことで、防災センターに直接連絡し、警備スタッフを呼び出すことができる機能。警備スタッフは「ugo」を介して周囲の状況を確認し、緊急対応が必要かどうかを即座に判断できる。この機能により、少人数での警備体制が実現し、効率的な運用が可能になるとしている。同機能は2025年4月正式リリース予定。

 生成AIによる自動案内機能は、施設内での案内業務を「ugo」で行えるようにする。来訪者の質問にAIを活用して回答でき、警備員の負担を軽減。さらに「ugo」に答えてもらいたい独自のQ&Aデータをユーザーが追加でき、施設ごとに適切な回答できるようにする。また、会話の履歴がチャット形式のデータで残るため、質問の傾向を分析したり、不足しているデータを見つけることに役立るとしている。同機能は2025年4月正式リリースとのこと。

「+Edge AI」は「ugo Pro」および「ugo Ex」に搭載可能とのこと

 AI搭載ロボット「ugo mini」については、警備領域での活用を拡大するという。小型かつ機動性の高さを生かし、狭い通路やエレベーターなどでも移動できるため、広範囲にわたって監視が可能としている。また、コンパクトな設計を生かしてオフィスや商業施設でも運用可能なほか、ホテルや介護施設における見守りや警戒巡回にも適するとしている。

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