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島津製作所が受注開始、次世代の時間計測技術が実用化へ

5億円に見合う正確さ 誤差は100億年に1秒の光格子時計 世界初の商用化

2025年03月07日 16時30分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 島津製作所は、2025年3月5日、100億年に1秒の誤差に相当する精度を備えるストロンチウム光格子時計「Aether clock OC 020」の受注を開始した。光格子時計としては世界初の商用機となる。希望販売価格は5億円(税込)で、システム構成により変動するという。

 光格子時計は原子時計の一種であり、「秒」の定義に用いられるセシウム原子時計に対して、100倍以上の精度を実現する。次世代の「秒」の定義における有力候補として注目されているという。

ストロンチウム光格子時計 「Aether clock OC 020」

 本製品は2024年11月に、装置体積250リットルの小型化に成功した装置となり、移設が容易になったことで、様々なフィールドで一般相対性理論を利用した重力ポテンシャル測定に応用できる。例えば、数cm精度のプレート運動や火山活動による地殻の上下変動の監視、数時間から数年かけて起こる地殻変動(標高変化)の精密な観測、超高精度な標高差計測・測位システムの確立など、将来の社会基盤となる可能性を秘めているという。

 島津製作所は、2017年から東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の香取秀俊教授らのグループと共同研究を開始し、2018年に実施した東京スカイツリーでの一般相対性理論の検証実験で、光格子時計の制御システムを開発した。

 その後、搭載レーザーおよび本製品の開発を手掛け、小型化に加えてレーザーの堅牢性の向上、レーザー周波数の自動調整・制御技術を開発することで、今回の製品化に漕ぎつけている。従来の光格子時計では、煩雑かつ頻繁に調整業務が必要となったが、本製品ではその負荷を大幅に低減できるとする。

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