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世界に先駆けて日本の研究チームから

室温でも動作、理研らが汎用計算可能な「光量子コンピューター」を開発成功

2024年11月19日 06時30分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 汎用計算が可能な「光方式」による新型量子コンピューターの開発成功が、2024年11月8日、世界に先駆けて日本の研究チームから発表された。

 開発したのは、理化学研究所(理研)、東京大学、NTTおよびFixstars Amplifyからなる共同開発チーム。光方式では、従来の量子コンピューターと比べて、高速かつ大規模な量子計算が可能になるという。今回の光量子コンピューターは、クラウドシステムを介して利用でき、当面は共同研究契約を通じた提供を予定している。

光量子コンピューターの実機

 量子コンピューターには、超伝導、中性原子、イオン、シリコン、そして光など、多様な実現方法が存在する。

 その中で光方式の量子コンピューターは、極低温環境が必要な先行方式と比べて、ほぼ室温で動作することが特徴だ。加えて、これまで光通信で培われてきた超高速光技術が、光量子コンピューターにとって有用なアセット(資源)になるのが大きなアドバンテージだという。

 理研の光量子計算研究チームのリーダーである古澤明氏は、20年以上にわたり光量子コンピューターの研究に携わり、その間に東京大学と培った技術が今回の開発成功に結実した。また、光量子コンピューターの基幹部である超広帯域量子光生成デバイスには、NTT先端集積デバイス研究所の超高速通信用光デバイスを基に開発された量子光源が提供され、クラウドシステムはFixstars Amplifyの協力により整備されている。

 詳しい研究手法と成果については、報道資料にて解説されている。

 理研らは今回の開発成功が、「国内の量子計算プラットフォームの利用拡大、量子コンピューターのユースケースの創出、国内量子産業の発展と国際競争力の向上に寄与する」とコメント。今後も、光量子コンピューターを実用的なものにするための取り組みを続けていくと共に、将来的には“誤り耐性”のある大規模汎用量子計算機の実現を探求していくという。

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