メルマガはこちらから

PAGE
TOP

スタートアップ支援におけるトップランナー達が本気で挑む! 「ICTスタートアップリーグ」から世界で活躍できるスタートアップを輩出するための支援とは?

【支援金最大2000万円】令和7年度 ICTスタートアップリーグの支援対象者を募集

特集
ICTスタートアップリーグ

提供: ICTスタートアップリーグ

1 2 3

高潔な志を持ち、スケールの大きな起業家を育てるには

植⽥勝典氏(日本エンタープライズ株式会社代表取締役会長、以下植田):僕は当初、このプログラムの目的は産業を興す人、つまり、僕のような起業家を作ることだと考えていました。しかし、今はそれでは不十分ではないかと思い始めています。産業を増やして雇用を生むことも大事だけれど、第3期は社会課題を解決するといった高潔な志を持つ人を見つけたいですね。気がかりなのは、社会課題の解決を掲げる起業家は多いものの、理論に偏り裏付けに欠ける点です。例えば、イーロン・マスクは、一つ一つの実験を積み重ね、電気自動車の開発やロケットの打ち上げを繰り返すことで、結果的に世界に影響を与えています。日本にはそのような実行力を持つ起業家が圧倒的に少ないと感じています。

⽇本エンタープライズ株式会社 代表取締役会長 植⽥ 勝典氏

藤本:普段私たちが接している日本のスタートアップは、自分たちの半径5メートルの問題にばかり焦点を当てているように感じます。昨年11月にバルセロナのIMPACT/WEEKに参加して、海外勢とのスケールの違いに圧倒されました。社会的、経済的な影響力をセットで取り組まなければ真のインパクトは生まれません。

植田:本田宗一郎さんや松下幸之助さん、稲盛和夫さんは、地道でありつつも、スケールが大きかった。この国がどうあるべきかを本気で考えていましたよね。

藤本:「人々の生活を良くしたい」というスケールの感覚は、戦後の復興時と現在とではずいぶん違いますよね。私たちは長い間その貯金で生活してきたことで、考えることをやめてしまいました。それが日本の未来に影を落としていると感じています。

植田:必要なのは教育だと思います。Jリーグの成功要因は、地域密着型の運営を重視したことにあります。各クラブは地域の子どもたちのサッカースクールを運営して、ユースチームやジュニアチームといった下部組織で一貫したサッカー教育をすることでトップ選手を育成しています。強いスタートアップを作るには、もっと教育に力を入れるべきだと思いますね。

中村:「スタートアップ」という言葉は浸透していますが、その本質をきちんと理解している人は少ないように感じます。多くの人はスタートアップを「急成長して大儲けするもの」と誤解しています。成功しているトッププレイヤーを見るとそのように思ってしまうのかもしれませんが、次の世代の起業家、例えば、SmartHRを創業した宮田昇始氏やラクスルの松本恭攝氏といった先輩たちは、自己実現として、社会の「不」を解決するために起業を選んでいます。彼らのスタンスは、うまくマネタイズできればその事業を次の人に引き渡し、自分はまた新しい課題に挑戦する、というものです。こうした社会課題の解決手段として起業があることを伝えていくべきだと感じています。

奥田:私たちの世代は古い教科書しか持っていないので、若い人たちとたくさん組んで、いかに新しい教科書を得られる世の中にするかが大事だと思います。

日本や世界をより良くする情熱とアイデアを持つ人を求む!

福田:令和7年度の公募には、どんな人に応募してほしい?

岡本:日本や世界どう変えていくか、という哲学を持っている人に応募してほしいですね。生成AIの問題など、人間がテクノロジーによって超えてはいけない一線を越えかけています。これからのスタートアップにはテクノロジーをどう使うかという倫理観を持つことが大事だと思います。

名倉:ICTスタートアップリーグは我々運営委員が推す人が選ばれる制度です。また、異能vationから続く血脈としても、奇妙なことをやる人が称賛されます。普通の人ならやらないことを本気でやり、本気で勝ちに行こうとしている人に応募してほしいです。

佐々木:若い起業家は、金銭的な評価よりも社会からの信頼的評価を重視する方が増えているように感じています。さらにICTスタートアップリーグでは、自分の周りの信頼だけではなく、日本が世界から信頼を得るにはどうすればいいのか、どんなサービスを提供すればいいだろう、と考え方をアップデートして大きな成長を目指していきましょう。

植田:国を良くしたい、社会の役に立ちたいという思いのある人を応援したいです。昨今は、大きな成功に対して否定的な意見もありますが、企業が大きく成功すれば、その恩恵が国のサービスとして広く行き渡ります。このまま日本の競争力が下がっていくと、享受される国のサービスも落ちていくでしょう。日本の未来のために汗をかける方に、ぜひ応募していただきたいです。

藤本:これまでのいろいろな補助金では、プロジェクトが完了したことを証明しないと資金が支給されませんでしたが「成長」を問われることはありませんでした。しかし、成長こそがすべてです。第3期のICTスタートアップリーグの採択者には、成長の有無を成果として求めます。アイデアが良くても、スケールさせなければビジネスにはならず、国の繁栄にはつながりません。ICTスタートアップリーグでは、スタートアップが確実に成長する仕組みを作っていきたいです。

福田:我々ができることは、スタートアップの情熱に対して、資金や人脈をどんどん投入していくのみ。熱い思いを持つ人は、ぜひ応募していただきたい。

 スタートから3期目を数えて、ますます進化していく令和7年度のICTスタートアップリーグ。「ICT分野」というジャンルこそ決まっているものの、挑戦の方向性や業種はさまざまだ。今までの採択者においては、医療系のソリューションやデジタルツインを活用した管理システムから、トレーディングカードの交換プラットフォーム、浄化槽のIoT化など、幅広いカテゴリーが採択を受けている。

 応募は3月31日の18時まで受け付けている。全身全霊で挑み、成⻑に向けて「構想」し、実行する「意志」のある方は、ぜひ下記リンクから詳細をチェックしてほしい。

令和7年度ICTスタートアップリーグ公募詳細

1 2 3

バックナンバー