空き家活用DXサービス「AKIYA Revolution」プロトタイプを6月にリリース
株式会社エンジョイワークスは2月26日に、不動産や地域に関するデータを活用して地域にとって好ましい空き家の利活用策や事業計画の立案を支援する空き家活用DXサービス「AKIYA Revolution」のプロトタイプを、2025年6月にリリースすると発表した。「AKIYA Revolution」は令和6年度の国土交通省「空き家対策モデル事業」の「空き家等に関連するスタートアップなど新たなビジネスモデルの構築等」に採択されており、一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科 教授の清水千弘氏らと合同で開発しているという。
「AKIYA Revolution」は、人口や経済、観光入込客数などの地域情報、用途地域や地区計画、防火・準防火地域などの法令制限に関するデータ、登記簿や地番、路線価や公示価格など不動産に関係するデータ、築年数、構造、運営人件費など、当該エリアに関するさまざまなデータを集約。物件を指定すると、最適な活用方法(不動産であれば想定売却価格、賃貸であれば想定賃料、事業であれば宿かシェアオフィスかカフェかなどによる想定事業収支)をレコメンドするサービス。空き家などの遊休不動産の利活用を促すことで、空き家問題の解決支援のほか、地域活性や地方創生につながることが期待されるとしている。
総務省が2023年10月に実施した「住宅・土地統計調査」の速報集計結果では、全国の空き家数は過去最高の約900万戸となっている。その中で空き家の利活用は、不動産事業者などを含め、用途が決まっている場合や活用の目的を持った場合などに限られており、実際に利活用を考えていても、物件の最適な利活用方法や改修費用がわからないというほか、「用途地域など立地の調査が必要だが調べ方がわからない」など、空き家を活用したい人が必要な情報を取得するには多くの手間と時間がかかるのだという。「AKIYA Revolution」はデータ化の技術を活用して、最適な利用方法をワンストップで導き出し、空き家を利活用して事業を始めたい人のスタート時の負荷を軽くするとしている。


























