世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
それでもまだ、 量子コンピューターが 人類に必要な理由
現在のAIは、現在の常識を基にしたデータで訓練したものでだ。大規模な量子コンピューターが実用のものになれば、人類にとって未知の世界が開かれるだろう。
水素は「掘る」時代に? 地下水素は地球を救うか
化石燃料に代わるエネルギー源として水素に期待する声は大きい。しかし、水素を生成するコストを考えると経済的な選択とは言えない。ところが、近年の研究で地中に膨大な量の水素が埋蔵されていることが分かった。しかも、化石燃料採掘で培った技術やノウハウを利用して採掘できるという。
「量子コンピューターの用途解明、新たな応用へ」吉岡信行
MITテクノロジーレビュー「Innovators Under 35 Japan Summit 2024」から、東京大学所属の吉岡信行氏のプレゼンテーションの内容を要約して紹介する。
ザナドゥ、12量子ビットのサーバーラック型光量子コンピューター
カナダのスタートアップであるザナドゥが、拡張が容易な光子量子コンピューターを開発した。現在の規模は12量子ビットだが、100万個のキュービットを搭載する数千台のサーバーを備えたデータセンターを、2029年に建設することを目指す。
オープンAI、推論モデル「o3-mini」を無料提供
オープンAIは新たな推論モデル「o3-mini」を発表し、ChatGPTの無料版ユーザー向けに提供開始した。同社初の無料で使える推論モデルとなる。
ディープシーク・ショック、 始まった「推論」の価格破壊
わずか600万ドルで開発されたという中国企業ディープシーク(DeepSeek)の大規模言語モデルが業界に衝撃を与えている。注目すべきは、推論(reasoning)モデルの開発が従来考えられていたよりもはるかに容易であることが示されたことだ。
LLMでLLMの「脱獄」防げ、アンソロピックが防御策で新手法
アンソロピックが、大規模言語モデルの不正利用を防ぐ新手法を開発した。悪意ある指示への応答を遮断する防御壁により、「脱獄」の成功率を86%から4.4%に抑制することに成功している。
数時間かかる調べ物、数十分で=オープンAIが新エージェント
オープンAIは新しいAIエージェント「Deep Research(ディープ・リサーチ)」を発表した。時間がかかる調査を短時間で済ませることができるもので、オープンAIが開発した推論モデル「o3」を利用している。
MITテクノロジーレビューからのお知らせ
eムック新刊「2025年に注目すべき気候テック企業15社」
MITテクノロジーレビューの独自記事を旬のテーマ別に再構成し、PDFファイルとして定期的にお届けしている有料会員専用コンテンツ。新刊は「2025年に注目すべき気候テック企業15社」がテーマです。
気候変動への対応の緊急性は、かつてないほど明確になっている。温室効果ガスの排出量は過去最高を記録し、世界の気温は年々上昇を続けている。一方で、幸いなことに気候問題に取り組む多くの企業が存在し、日々新たなイノベーションが生まれている。MITテクノロジーレビューは、学術研究者、業界専門家、投資家、専門記者などへの取材を通じて、今後世界に大きな影響を与えるであろう「気候テック企業」15社を選出した。誇大広告に惑わされず、実現可能性の観点からも精査を重ねたものだ。これらの企業の動向に注目してほしい。

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