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落とし物クラウドfind、JR東日本スタートアップと資本業務提携

JRの落とし物もすぐ見つかる!全国の鉄道・施設から横断検索するAI落とし物照会サービス

2025年01月31日 12時30分更新

文● 松下典子

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 落とし物クラウド「find」を提供するfindは、JR 東日本グループのCVCであるJR 東日本スタートアップと資本業務提携した。両社は今回の資本業務提携により、多くの人が集まる駅や商業施設、列車内などで発生する落とし物を、迅速かつ効率的に見つける環境づくりをともに推進する。

 外出先でモノを紛失したとき、いつどこでなくしたのか、明確にわかることはまれだ。さらに、問い合わせ電話はつながりにくく、手元に戻ってくるまでには思いのほか時間がかかる。一方で、鉄道やテーマパークなど多くの人が集まる施設の側にとっては、膨大な落とし物の管理は大きな業務負担になっている。

 落とし物クラウド「find」は、全国の交通機関・商業施設の落とし物情報を一元化し、返却率の向上や管理業務の効率化を実現するサービス。落とし物の写真を現場の管理スタッフが専用アプリで撮影するだけで、生成AIが落とし物の特徴を自動入力してデータベースに登録される。画像認識AIによるマッチング機能を搭載し、特徴の乏しい革財布やカギなどの特定も容易だ。落とし主は専用LINEからチャットで問い合わせをし、find側のスタッフが対応することで、鉄道や施設スタッフの業務負荷の削減になる。また、紛失者が想定していた路線で見つからない場合も、他の提携先の路線や施設に届いているかどうかを案内してくれる。料金はスタンダードプランが月額20万円より(初期費用は2カ月分)。

落とし物プラットフォーム「find」

 findは現在、京王電鉄、JR九州、京急電鉄、日本交通をはじめとした全国24社、約2300カ所で利用されている。これまで一部の提携施設以外は、落とした場所ごとに問い合わせが必要だったが、今回の資本業務提携により「横断検索」機能を強化し、落とし物の問い合わせ先を一元化する予定だ。

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