ヒトの組織形状を模倣した表面構造を持つマイクロパターン付コラーゲン基材が販売開始
新潟大学発ベンチャーの株式会社CollaWindは1月10日、評価用マイクロパターン付コラーゲン基材「CollaWind Sheet」の販売を2025年から開始すると発表した。
「CollaWind Sheet」はヒトの組織形状を模倣した表面構造を持っており、足場材として細胞を播種することで生体の物理的微小環境を再現した3次元培養が可能となり、上皮組織に類似した組織再構築が可能という。I型コラーゲンを成分とするので細胞親和性や細胞接着性が高く、良好な細胞培養が可能で研究用途に適しており、再生医療や薬剤評価など幅広い分野での活用が期待されるとしている。
再生医療や細胞培養技術の進化に伴い細胞の挙動を精度高く制御可能な基材の需要が高まっているという。同社では、このニーズに応えるためにシート表面にマイクロパターンを付与したコラーゲン基材を開発したという。
「CollaWind Sheet」の特徴としては、 ヒトの組織を模倣した形状(マイクロパターン技術によりシート上に精密な凹凸を作製)、多様な応用性(皮膚研究、再生医療研究、薬剤評価など幅広い研究用途に対応可能)、 環境にやさしい材料(通常廃棄される魚のうろこ由来のコラーゲンを使用しており、環境に優しく、感染症のリスクが少なく安心して使用可能)というほか、非マイクロパターンサイドは水分を保持する一方で、マイクロパターンサイドは水はけがよく、光を反射させることで表面の識別が可能という点を挙げている。
製品仕様は、24wellマイクロプレートサイズ(直径約16㎜)で、厚さ1㎜、コラーゲン濃度1%を標準仕様として提供するとのこと。ニーズに応じて各種マイクロプレートウェルに応じたサイズや形も用意するという。




























