マイクロソフトの検索エンジン「Bing」で1月の初め頃から、「Google」を検索すると、Googleのトップページを思わせる検索機能付き広告が表示されるようになった。1月10日現在、複数の海外メディアが報じている。
Bingのディープ検索を使うとGoogleのような検索機能付き広告が出現
本件はブラウザー版のBingで検索窓に「Google」と入力して検索した後、さらに「ディープ検索」のボタンをクリックすると、「Googleのトップページを思わせる画面」が表示されるというもの。
この画面は表記を見る限り広告という扱いだが、単なる画像ではなく、実際に検索エンジンとして使える作りになっている。試しに筆者が「ASCII」と入力して検索ボタンを押してみると、ASCII.jpなど、ASCIIに関連する検索結果が表示された。問題はそれがGoogleではなく、Bingのものであることだ。
整理すると、マイクロソフトはBingでGoogleについて検索したユーザーに対し、Googleを連想させる広告を見せ、さらにその広告を経由してBingの検索結果を見せていることになる。法的な問題はないとしても、こうした行為がマイクロソフトとBingのブランドイメージにプラスの影響を与える可能性は、それほど高くないだろう。
なお、グーグルでChromeブラウザーを担当するParisa Tabriz氏は1月7日、自身のXアカウントで本件について報じたメディアのポストを引用しつつ、次のように述べている。
Imitation is the sincerest form of flattery, but Microsoft spoofing the Google homepage is another tactic in its long history of tricks to confuse users & limit choice.
New year; new low @Microsoft
日本語訳:模倣は最も誠実な賛辞だが、マイクロソフトがグーグルのサイトを偽装することは、ユーザーを混乱させ、選択肢を制限することを試みてきた同社の新たな戦術である。
新年早々、最低な@Microsoft