通信周りは生命線 最新規格ほど快適
iPhone 16が対応したのでユーザーなら乗り換え好機
総務省が2023年12月に電波法令を改正、国内通信を正式に解禁したことで規格の世代交代がスタートしたWi-Fi 7(IEEE802.11be)。160MHzに制限されていた帯域幅が320Hzまで拡大し、フルパフォーマンスが発揮できるようになった。
普段使いのノートPCはもちろん、毎日持ち歩くスマホも自宅ではキャリア回線の通信量を抑えるために、自宅では光回線をWi-Fiで運用するのが節約のコツだが、障害物や干渉波で通信状況が悪化するとストレスが溜まる。そして、10Gbpsの光回線契約なら、余裕ある帯域を余さず使いたいもの。通信高速化と通信の安定を同時に実現できるWi-Fi 7ルーターへの乗り換えを検討しよう。
ノートPCはWi-Fi 7対応を進めているが、特にWi-Fi 7対応を果たしたiPhone 16シリーズユーザーは、今が乗り換えの好機だ。
Wi-Fi 7ルーター丸ごと紹介! そろそろ買い替え時期特集
●次世代の無線LAN規格 Wi-Fi 7に乗り換える利点は?
・【その1】光10Gbps回線をフル活用可能!
・【その2】複数周波数通信で安定化
・【その3】320MHz通信解禁で通信量増加
・【その4】信号変換効率向上で高速化
●最新Wi-Fi 7対応ルーター製品カタログ
・バッファロー「AirStation WXR9300BE6P」
・エレコム「WRC-W701-B」
・TP-Link「Archer BE550」
・アイ・オー・データ機器「WN-7T94XR」
・Amazon「eero Max 7」
・ASUS ROG「ROG Rapture GT-BE98」
・TP-Link「Deco BE25(2パック)」
次世代の無線LAN規格
Wi-Fi 7に乗り換える利点は?
現在の最新スマホやPCはWi-Fi 7対応が当たり前になりつつある。Wi-Fi 7の魅力は、広帯域な6GHz帯への対応や空間ストリーム数を16に増やすといった進化で高速化した点だ。
MLOを利用すれば、規格上は5GHz帯や2.4GHz帯も束ねた最大46Gbpsの通信が可能。MLOで周波数を束ねた高速通信が可能な製品はまだ少ないものの、6GHz帯で最大5764Mbpsの通信に対応したWi-Fi 7対応製品が増えている。
また、電波の干渉波に対する安定性も向上した。これらの特徴は、自宅に複数のWi-Fi 7ルーターを設置して広いエリアを提供するメッシュ接続を利用する際の、速度アップや安定性の向上にも効果的だ。
フレッツ光クロスなどの提供エリアが拡大中の10Gbps光回線を利用する場合も、高速通信を活かせるWi︱Fi7ルーターはほぼ必須といえる。
また、最新ルーターはセキュリティーやペアレンタルコントロールなどの機能も強化されている。自宅回線が1Gbps契約でも最新製品に乗り換える価値はある。
Wi-Fi 7に乗り換えのメリット【その1】
光10Gbps回線をフル活用可能!
都市部を中心に光回線の10Gbpsエリアが拡大中。Wi-Fi 7ルーターは10Gbps対応で、帯域をフルに活かせる。
Wi-Fi 7に乗り換えのメリット【その2】
複数周波数通信で安定化
6GHz帯と5GHz帯と2.4GHz帯をまとめて利用。電波干渉の影響を抑えつつ、対応機器で通信を高速化できる。
Wi-Fi 7に乗り換えのメリット【その3】
320MHz通信解禁で通信量増加
6GHz帯で、一度に利用できる帯域幅が160MHz幅から320MHz幅に拡張。従来の2倍の通信速度を実現できる。
Wi-Fi 7に乗り換えのメリット【その4】
信号変換効率向上で高速化
より多くのデータを電波に乗せられる変調方式の4096QAMに対応。5GHz帯や2.4GHz帯の最大通信速度も向上。