メルマガはこちらから

PAGE
TOP

魚の捕捉数をリアルタイムで表示し養殖事業者の作業を効率化、「AI魚体サイズ測定カメラ」機能アップデート

 株式会社アイエンターは、魚体サイズ測定をAIカメラで行う「AI魚体サイズ測定カメラ」の機能をアップデートした。録画アプリとカメラフレームを改良し、魚の捕捉数をリアルタイムで表示して効率的な撮影環境を提供する。

「AI魚体サイズ測定カメラ」は、養殖事業者が行う魚体サイズの測定作業を効率化し、魚を傷めたり斃(へい)死させてしまうリスクを軽減するほか、計測データをWeb管理画面に集約してグラフ表示させるシステム。今回録画アプリとカメラフレームを改良し、魚の捕捉数をリアルタイムで表示するほか、効率的な撮影環境の提供を図る。

 録画アプリの改良では、従来は録画用PCからデータをクラウドにアップロードしなければ魚の捕捉数を確認できなかったが、今回のアップデートによって、録画用PC上で魚の予想捕捉数をリアルタイムに表示できるようになったとのこと。予測捕捉数を確認しながらカメラを調整することで、より適切な状態での撮影が可能となり、無駄なデータのアップロードを防ぐ。

 カメラフレームについては、魚とカメラの距離が近いことで捕捉しにくくなる課題があったことから、新たに開発したカメラフレームを装着することで、魚とカメラの間に適切な距離を確保。密集度の高い生け簀でも捕捉数を増やすことができるようになったという。

 アイエンターは、2020年7月から「i-ocean(アイオーシャン)」というブランド名で、「IoT水質センサー」と「AI魚体サイズ測定カメラ」の販売を開始。製品販売のほかにも、アワビやエビの「陸上養殖実験」を行う横浜ラボを設立し、顧客の要望をもとにシステムを開発する「水産DX支援」など、水産現場におけるデジタル化を支援するためのソリューションを提供している。

合わせて読みたい編集者オススメ記事