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このマンガが(俺にとって)すごい! 第9回

人類史200万年の叡智をわずか27巻で駆け抜ける『Dr.STONE(ドクターストーン)』、俺が子どもに読ませたいマンガの揺るぎなきダントツ第1位に選出っ!!!

2025年01月05日 15時00分更新

文● ジサトライッペイ/ASCII 編集●ASCII

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 こんにちは、週刊少年ジャンプ(WSJ)歴36年のジサトライッペイです。今回僕がオススメする漫画は『Dr.STONE(ドクターストーン)』(原作:稲垣理一郎 作画:Boichi、全27巻)。3期に渡るアニメ化を果たした作品なので、ご存じの方も多い超有名作品だと思います。

神タッグの神バランスで成立した神作品

 あらすじをざっくり説明すると、謎の光線で全人類が石化した3700年後、主人公の科学大好き高校生・石神千空が目を覚まします。そこから石化の謎を解くために、人類が200万年かけて地道に築いてきた「科学」の「モノづくり」で、さまざまな困難に立ち向かっていきます。

 その次から次に出てくる「科学」がとにかく勉強になるんですよ。基礎科学の物理学や化学はもちろん、応用科学の工学や農学、果ては経済学や心理学といった社会科学まで無理なくストーリーに組み込まれております。

 それでいて、しっかり「少年漫画」としてもめちゃんこおもしろいんです。WSJの命題である「友情・努力・勝利」はもちろん、ミステリーや恋愛要素もあります。普通なら絶対とっちらかりそうな全盛り作品ですが、稲垣理一郎氏の神がかった脚本力と、Boichi氏のSSS画力の絶妙なバランスで成り立たせているのです。

役立つ知識を紹介する漫画は数あれど別格の存在

 今は「マンガでわかる~」系とか、現代知識無双を扱った「なろう」系原作のコミカライズ作品など、知識欲を満たしてくれる漫画はたくさんあります。しかし、うんちくが読みづらかったり、肝心の物語がつまらなかったり、ハーレム要素が教育的にアレだったりと、現代の子どもにはちと厳しいかもしれません。

 しかし、『Dr.STONE(ドクターストーン)』なら絶対飽きずに最終巻まで読めること請け合いです。なんなら、学校で学ぶ情報が高度化する節目節目で読み返すこと必至でしょう。ほいで、マネすると危険系の知識はさらりと演出で流して一部の情報をふせているので、そのへんも安心です。

 2025年1月から始まるアニメ第4期(最終シーズンで分割3クールだそうな)が始まります。原作通りなら、いよいよ千空達はコンピューター作りにとりかかります。ぜひこの機会にお子さんと現代PCのご先祖を学んでみてはいかがでしょうか? 僕はまず3700年後に告白する彼女を探すところからはじめたいと思います!

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