このページの本文へ

みやさとけいすけの工具探検隊 第68回

結束バンド、人生で1度くらいは派手にぶちまけるよね

【神アイテム】束ねた結束バンドを1本ずつ引き抜いても、最後の1本まで落下しない「ワンタッチケーブルタイホルダー」

2024年12月23日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ケーブルをまとめたり、仮止めしたりと、何かと便利な結束バンド。PC自作でも、ケース内の配線を美しく仕上げるため、多数の結束バンドを活用するというのは基本的なワザですよね。

 また、丈夫なこともあって、工作で何かと活用している人は多いかと思います。そんな自分も、100均のワイヤーネットを繋ぐのに使い、丁度いい大きさのゴミ箱を作ったりしていました。

 使い方はわかりやすく、挿し込み口に逆の端を通し、引っ張るだけ。一度引っ張ると外れないので、きつく縛り上げるのも簡単です。

●結束バンド、使う時ドバッとでてしまう問題

 そんな使いやすい結束バンドですが、ちょっと困ったことがあります。それは、袋から取り出すときに中身をこぼしやすいこと。

 袋を開けるときに勢い余って床にぶちまける、1本だけ取り出すはずが引っかかって中身が全部出てくる、手が当たって袋ごと床に落としてしまうといった失敗は、とくにありがちです。

 対策しようと結束バンドを1本使って残りを束ね、「これで大丈夫!」と思った直後、数本抜き取って緩んだところで全部ぶちまける……とかは、もはや様式美といっていいでしょう。

 床に散らばった結束バンドを拾い集め、向きを揃えながら、「なんでこんなことに……」と凹んだ経験がある人は少なくないはずです。

結束バンドで束ねたはずが……とか、ありがちです

 数本だけ使うのであれば、最初だけ気を付ければいいので失敗することは少ないです。しかし、配線を50cmごとに束ねるとか、ちょっと移動して使い、ちょっと移動して使い……と繰り返しているときだと、やってしまいがちです。

 そんな結束バンドを束ねて持ち歩きやすくし、それでいて床にぶちまけずに済むというアイテムが、ワンタッチケーブルタイホルダー「EQ-100Y」(実売価格 2750円)です。

ワンタッチケーブルタイホルダー「EQ-100Y」

●追加装填も1本ずつの抜き出しもスムーズ

 何がどう優れているのか分かりにくいので、同目的で販売されている一般的な製品と比較しながら紹介しましょう。

 まず異なるのが、結束バンドの装填方法。

 よくあるのは、レバーを下げて隙間に挿し込むという方法です。一般的な製品はこちらの方式が採用されており、装填時にまとめて挿し込む必要があります。

レバーを下げて穴を広げ、そこに挿し込むタイプ。実売価格500円前後の別商品です

 追加装填時、不用意にレバーを下げてしまうと、すべて抜け落ちてしまう点には気を付けたいところ。

 これに対してEQ-100Yは、押し込むだけという簡単な方法です。

両手で支え、結束バンドを親指で押し込むと簡単でした

 追加で装填する時も押し込むだけでいいため、レバーを操作する必要がありません。つまり、既に装填済みの結束バンドが落ちてくる心配なしに、どんどん追加できるわけです。もちろん、長さの異なる結束バンドだって装填できちゃいます。

1種類ずつ装填できるので、複数の装填も楽です

 ちなみにEQ-100Yに付いているレバーのバネは強力で、本数が少なくてもしっかり押さえてくれます。一般的な製品の場合、レバーのバネが強くなく、しかも固定は1点だけだったりして、ひっくり返して軽く振ると簡単に結束バンドが落ちてきてしまいました。さらにEQ-100Yは、非連動で動く針金状の押さえが2つあるため、束ねた結束バンドがバラけてしまう心配もありません。

レバーと針金状の押さえで支えるため、バラけずまとまります

別商品の場合は1点でしか束ねないため、バラけやすいのが難点


 また、引き抜く際も、バネの強さは大きく影響します。押さえが弱いと1本だけでなく、2〜3本つられて抜けてしまいますし、その時できた隙間で保持しきれなくなり、全部落下してしまう……なんて可能性も少なくありません。

 これに対しEQ-100Yは、レバーのバネが強力なうえ、針金状の押さえで隙間なく束ねられているので、多少手荒に振り回しても落ちてくる気配すらありません。

EQ-100Yは逆さにして振っても落ちません

 また、引き抜くたびにレバーが締まり、確実に押さえてくれるため、最後の1本まで落ちることなく保持できるのが魅力です。

●EQ-100Yの構造をチェック

 そんなEQ-100Yですが、どんな構造になっているのか気になりますよね。ということで、ちょっと細かくチェックしてみましょう。

 まず気になるのは、結束バンドを押さえるレバー部分。レバーは左右2本あり、これは連動して動きます。

レバーは連動しているので、両方同時に動きます

 このレバーにそれぞれついているのが、針金状の押さえ。これは連動せず、レバーごとに動くようになっています。

 レバーだけでは結束バンドが横に広がってしまう可能性がありますが、この押さえで片方に寄せることで、バラけず束ねられるようになっているわけですね。

針金状の押さえは非連動。それぞれの位置で束ねてくれます

 もうひとつ気になるのは、結束バンドを押し込む部分の構造です。これは斜めに切られたゲート部分がスライドすることで実現されています。

押し込むとゲート部分がスライドし、結束バンドが装填されます

 もちろんここにもバネが入っており、結束バンドが通ったあとは自動で閉まり、抜けないようになっています。

 なお、結束バンドを装填した状態でゲートを指でスライドさせると、レバーで押されて結束バンドが飛び出してくるので注意。そう簡単には動きませんが、万が一を考えるなら、ロックしてスライドしないようにしておく方がいいですね。

ゲート部分をロックすれば、スライドできなくなります

●結束バンドをよく使う人なら使ってみてほしい

 結束バンドをたまにしか使わないというなら必要ないですが、普段から頻繁に使っている、しかも移動しながらアクティブに使うことが多い……というなら、EQ-100Yを強くオススメしたいです。袋から1本ずつ取り出さずに済みますし、ぶちまける心配もなくなりますから!

 なお、結束バンド用とはなっていますが、紐や針金など、ひも状・棒状のものを束ねるのにも使えるようです。園芸用途で活用してみるのもよさそうです。

●お気に入りポイント●

・追加の装填が簡単

・揺らしても結束バンドが落ちてこない

・最後の1本までぶちまけることなく引き抜ける

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中