このページの本文へ

篠原修司のアップルうわさ情報局 第2175回

Bloomberg報道

アップル、セルラー通信機能搭載Macの開発を検討中か

2024年12月16日 20時00分更新

文● 篠原修司

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 アップルがMacのラインナップに初めてセルラー通信機能を搭載することを検討しているという。米メディアBloombergのMark Gurman記者が12月6日に報じた。

 同氏によると、アップルは将来のMacに独自モデムチップを搭載する可能性を「調査している」という。ただし、セルラー通信対応Macの発売は早くても2026年以降になる見込みだ。

 アップルは2025年初頭に、長年開発してきた独自設計の5Gモデムを発売するとうわさされている。この独自5GモデムはiPhone SE(第4世代)、低価格iPad、iPhone 17 Airに搭載され、フラッグシップ機種への展開前にテストをするとみられている。

 その後、独自5Gモデムは3年かけて他のiPhoneやiPadに展開され、Macにも搭載される可能性があるということだ。5Gモデムを搭載したMacは、5G対応のiPhoneやiPadと同様にWi-Fiやモバイルホットスポットなしでもセルラーネットワークに接続できるようになる。

 なお、最初の独自5Gモデムは6GHz帯の5G速度に制限されるが、第2世代ではより高速なミリ波技術をサポートするという。アップルは第3世代でクアルコムを上回る性能とAI機能の提供を目指しているとのことだ。

 アップルは2008年にMacBook Airにモデムチップを搭載することを検討していたが、当時のスティーブ・ジョブズCEOは、モデムチップがケース内で多くのスペースを占めることや、特定の通信事業者にユーザーを縛り付けることになるという理由で採用を見送ったことがある。

   

筆者紹介:篠原修司

1983年生まれ。福岡県在住のフリーライター。IT、スマホ、ゲーム、ネットの話題やデマの検証を専門に記事を書いています。
Twitter:@digimaga
ブログ:デジタルマガジン

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中