アップルは12月11日、「iPhone 16 Pro/Pro Max」の「ボイスメモ」アプリに、既存の楽曲に新規録音を重ねる機能を追加すると発表した。
音源を流しながらボーカルパートの録音が可能に
iOS 18.2で導入される本機能は、 iPhoneのスピーカーで楽曲を再生しながら、マイクを使ってボーカルパートを録音できるというもの。通常、こうしたスタイルで録音するとスピーカーの音とボーカルの声が混ざってしまうが、A18 Proチップの処理能力と機械学習により両者を分離し、2つの個別トラックを作成できるという。
作成したトラックは「Logic Pro」での追加編集に対応するほか、MacやiPadと同期してLogicのセッションに直接取り込むことも可能。手軽なボーカル用レコーディングツールとして、「歌ってみた」の歌い手など、ソロ活動が多いアーティストには特に便利なツールとなりそうだ。
なお、本機能を使った作品として、マルチプラチナアーティストのマイケル・ブーブレ、カントリースターのCarly Pearce、グラミー賞受賞プロデューサーのグレッグ・ウェルズが新曲「Maybe This Christmas」を制作。Apple Musicで空間オーディオ対応楽曲として配信される。