このページの本文へ

電通総研がSAP ERPユーザー275社を対象に調査

まだまだ残ってる 「SAP ERP ECC 6.0」利用は約6割、移行コストは増加傾向に

2024年12月16日 17時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 電通総研は、2024年12月5日、SAP製ERPを利用する275社に対する独自調査「SAPユーザー意識調査結果 2024年度版」の結果を発表した。

 同調査において、2027年末に標準保守が終了する(延長保守は2030年末まで)「SAP ERP Central Component(ECC)6.0」を利用する企業の割合は60.7%だった。一方、移行先となる新版の「SAP S/4HANA」を利用する企業は39.3%で、2023年調査より11.8ポイント増加している。

SAP ECC 6.0・SAP S/4HANAの利用状況

 SAP ECC 6.0ユーザーが想定するSAP S/4HANAへの移行方式は、現行アドオンを引き継ぐ「コンバージョン」が32.7%と最多に。次いで、いまだ「未定」とする企業が24.2%となり、「第三者保守に移管し、SAP ECC 6.0を継続利用」が15.2%、「RISE with SAPへ移行」が14.5%、「リビルド(SAP S/4HANAの最新機能で再構築)」が5.5%と続いている。SAP S/4HANA以外のERPへの移行を想定する企業は4.2%にとどまった。

 また、SAP ECC 6.0ユーザーが検討しているSAP S/4HANAのプラットフォームは、「パブリッククラウド」が43.4%で最多。以下、SAP S/4HANA Cloud Private EditionをコアERPとする「RISE with SAP」が32.1%、「未定」が23.3%、「プライベートクラウド」が12.6%、「オンプレミス/データセンター」が8.2%と続く。

 なお、SAP ECC6.0ユーザーが想定するSAP S/4HANAへの移行費用は、「5億円~10億円」とする企業が29社(18.2%)で最多で、2023年と比べ10.4ポイントも増加した。次いで「1億円~3億円」も17.6%と、同 4.3ポイント増加している。全体では3億円以上の回答がすべて増加、3億円以下の回答はすべて減少しており、ユーザー企業の想定する移行費用が高額化していることが分かっている。

SAP S/4HANA移行想定費用(2022/2023/2024年比較)

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    トピックス

    “持たない家電”ランキング、もはや定番のアレがやっぱり1位なような

  2. 2位

    トピックス

    思い切った慶應義塾 全教職員にNotion導入で168年分の知的資産をAIに食わせるプロジェクトが始動

  3. 3位

    ビジネス

    管理職こそ大事にしないとまずくないか? 約4割が「続けたい、と答えない」現実

  4. 4位

    TECH

    訓練だとわかっていても「緊張で脇汗をかいた」 LINEヤフー、初のランサムウェア訓練からの学び

  5. 5位

    トピックス

    インバウンドの頑張りランキングベスト3は「大分県」「岐阜県」「佐賀県」 努力が光る結果に

  6. 6位

    データセンター

    液冷技術の最先端が集うイノベーションラボ「DRIL」、印西のデータセンターに現わる

  7. 7位

    トピックス

    リモートワークは福利厚生なの? ITエンジニアが本当に欲しい福利厚生第1位となる

  8. 8位

    ビジネス

    ランチ抜きが22%!? 物価高で「水筒・コンビニ控え」が定着する中、なぜか「推し活・美容費」だけは死守するオフィスワーカーたち

  9. 9位

    TECH

    身代金要求攻撃の被害額は「1社平均6.4億円」 それでも6割超が「支払いを否定しきれない」苦境

  10. 10位

    ビジネス

    廃校がAIの心臓部に!? 地方の遊休施設を「AIデータセンター」に生まれ変わらせるハイレゾの挑戦がアツいぞ

集計期間:
2026年04月14日~2026年04月20日
  • 角川アスキー総合研究所