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液冷技術の各プレーヤーが集えるハブ施設を千葉県野田市に開設

“液冷”データセンターが流行…だけど課題も NTTデータが共同検証施設

2024年11月29日 17時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 AIの台頭によってデータセンターの電力消費やサーバーの発熱量が急増する中、冷却効率が高い「液体冷却(液冷)技術」が注目されている。一方で、同技術は、メーカーごとに仕様が異なるため柔軟性に欠け、安全な施工や運用のための関係会社間の相互理解も不足してるという。

 この課題を解決すべく、NTTデータは、データセンターにおける液体冷却技術の検証施設「Data Center Trial Field」を、2024年11月に千葉県野田市で開設した。データセンター領域のさまざまなプレーヤーが集って、共同検証や交流が行える場になるという。

「Data Center Trial Field」で想定するプレーヤー

 検証施設には、NTTデータが、液浸冷却装置・水冷ラックおよびサーバーを提供。加えて、日比谷総合設備が検証施設の構築で、桑名金属工業が「チルドタワー」の提供で協力する。データセンターを再現した環境下で液体冷却技術の実機検証ができるほか、効率的な冷水温度・流量を探る検証や、監視システム・施工・運用面の検証、保守作業員のトレーニングなどを行うことができる。

 ドライクーラーとチラーを一体化したチルドタワーで運用条件を柔軟に設定できること、二次側接続口を複数用意して複数機器の同時稼働や入れ替えが検証できることなどが特徴だ。開設時の冷却能力は75kW、電源容量は6kVA×4と3kVA×2の計30kVAとなっている。

検証環境の様子

 今後NTTデータは、同施設で液体冷却技術全般の検証を進め、装置配管に関する国内外の規格差異を解消する専用部品の開発に取り組むと共に、各プレイヤーをつなぐコミュニティを形成することで、液体冷却技術の活用と社会実装を推進していく予定だ。

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