TM-RoBoの商標検索機能における漢字対応範囲をさらに拡大
株式会社IP-RoBo
JIS第4水準まで対応させることでほぼすべての漢字入力が可能に
株式会社IP-RoBo(本社:東京都港区、代表取締役社長:岩原将文、以下IP-RoBo)は、商標の登録可能性、使用による侵害リスク等の商標調査を支援する人工知能サービス「TM-RoBo(ティーエム・ロボ)」を提供しております。
TM-RoBoの商標検索機能のアップデートとして、漢字の対応範囲をJIS第4水準まで拡大し、2025年1月1日(水)よりβ版のサービス提供を開始いたします。
今回のアップデートにより、商標調査のさらなる高度化を実現いたします。
■背景
当社は、特許庁、裁判所等の専門家の判断を機械学習した人工知能が専門家と同等レベルの精度で調査商標の登録可能性判断に有益な各種指標を数値化する「TM-RoBo」を2018年4月にリリースし、その後も新機能を順次追加することにより、商標調査業務の効率を劇的に向上させることを目指してきました。
特に、2020年7月にリリースした<商標検索機能>は、一連一体のカタカナ称呼を入力して調査することしか事実上できなった従来システムに対して、下記の機能を実現した画期的な機能となっております。
・外観どおり(漢字/ひらがな/アルファベット等のあらゆる文字種別をそのまま表記)の文字商標を入力することで、AIが称呼付与と語力統計指標(各語と商品役務との間の関連性の指標であり、識別力に関連する指標)を数値化する
・複数語からなる結合商標が入力された場合は、分離観察されうる全ての組合せ語を網羅的に抽出したうえで、組合せ語毎に、TMR(称呼のオリジナル性に関連する指標)やTMC(分離観察される可能性に関連する指標)を算出したうえで、TMS(総合指標)をAIが数値化する
■課題
基本的にどのような漢字でも出願が可能となりますが、標準文字としての登録はJIS第2水準までとなります。一方で人名や地名など一部の登録商標の中にはJIS第3・第4水準相当の特殊な漢字で登録されている商標があります。
JPPを始めとする商標検索サービスでは、JIS第3第・4水準の漢字は代用字に変換してデータベースに登録するものがあり、このような商標検索サービスでは検索時には代用字の入力が必要となります。そのためそれらの文字を含む商標検索を行う場合、代用字を調べる作業や難読漢字の読みを調べる作業が発生します。さらに複数の代用字が設定されている場合や明確に決まっていない場合、一度の検索だけではうまくヒットしないこともあり、複数回の検索が必要となる場合もあります。
TM-RoBoでもJIS第3・第4水準の漢字は代用字に変換されてデータベースに登録されていますので、上記と同様の問題が内在していました。
■機能概要
今回のアップデートでは、TM-RoBoの入力時における漢字の対応範囲を、JIS第4水準11,233文字まで拡大させ、JIS第3・第4水準の漢字を代用字に自動的に変換して検索することで、ほぼすべての漢字の入力、検索について対応いたしました。
JIS第3・第4水準の漢字、常用範囲外の漢字を含む検索の際もユーザが代用字に変換する必要はなく、そのまま入力して検索することが可能です。
たとえTM-RoBoの代用字の変換とデータベースに登録されている代用字にズレがある場合でも、両者の称呼は原則として共通しているため、JIS第3・第4水準を含む商標を問題なくヒットさせることができます。
例えば、JIS第3第4水準の「高」(はしごだか)を含む「高山」を調査する場合、「高山」をそのまま入力すれば、TM-RoBoが「高山」(一般的な高)に変換して検索しますので、「高山」、「高山」の両方がヒットすることになります。
■効果
ユーザはJIS第3・第4水準を含んだ商標を検索する際、漢字の読みや代用字を調べる必要なくそのまま入力することができるため、スムーズな入力により調査の効率化が見込めます。
調査したい商標にJIS第3・第4水準の漢字が含まれている場合でも、TM-RoBoが当該漢字の代用字に変換して調査しますので、ユーザは入力可能か否か、代用字が何かを意識する必要なくストレスフリーな入力を実現します。
■TM-RoBoとは
商品等の名称として商標を新たに使用したり、商標権を取得しようとする場合、同一または類似の商標が既に出願、登録されていないかを調査することが極めて重要であり、このような商標調査を行うことが一般的に行われています。
ただし、商標調査を行う既存システムでは、表記される商標そのものについて検索する場合(商標検索)には、調査商標との完全一致検索かこれに準じた検索しかできないため、より重要な類似検索を行うことが困難となっています。また、称呼(商標の読み)について検索する場合は類似検索が可能となっていますが、類似の程度まで加味して結果表示することができないために、大量にリストアップされた全ての商標を調査者がしらみ潰しにチェックする必要がありました。これらのことから、商標調査には、高度な専門性に加え、多大な手間とコストがかかっていました。
当社は、特許庁、裁判所等の専門家の判断を機械学習した人工知能であるTM-RoBoを2018年4月にリリースし、その後も追加機能を順次リリースすることにより、最新のAI技術を用いて商標調査の業務効率を劇的に改善することをサポートしています。
現在のTM-RoBoでは、今回新たにリリースした組合せ語拡張機能のほかに、下記機能もラインナップしております(一部有料オプションとなっております)。
・称呼類否検索機能
・類似群コード検索機能
・類似群コードテンプレ機能
・称呼一括検索機能
・表示項目追加機能
・商標検索機能
・外観部分一致検索機能
・PDF一括出力機能
・システム連携機能 etc
公式Webサイト:http://www.tm-robo.com/
■株式会社IP-RoBoについて
社 名 :株式会社IP-RoBo( http://www.ip-robo.co.jp/ )
代表者 :代表取締役社長 岩原 将文(いわはら まさふみ)
所在地 :東京都港区西新橋1-22-5 新橋TSビル7階
設 立 :2018年3月20日
資本金 :1067万円
事業内容:
1. コンサルティング事業(知的財産に関わるコンサルティング全般)
2. Webサービス事業(知的財産に関わるインターネット情報サービス)
3. ソフトウェア開発事業(知的財産に関わるソフトウェアの設計、開発)
お問い合わせ:Mail:info@ip-robo.co.jp