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AI開発環境やコンテナ対応の強化、データベース、インフラ強化まで

Ignite 2024でのAzureアップデート Azure AI FoundryやFabric Databasesなど続々投入

2024年11月21日 19時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 米Microsoftは、11月19日より21日(米国時間)まで、年次のテクニカルカンファレンス「Microsoft Ignite 2024」を開催。例年通り多数のアップデートが発信され、「BOOK OF NEWS」のサイトでは主要なニュースがまとめられている。

 ここでは、Azure関連の主だったアップデートを紹介する。

基調講演の様子

AIアプリケーションの開発基盤「Azure AI Foundry」 ― AIエージェント構築機能も間もなく

 AIアプリケーションとAIエージェントを設計、カスタマイズ、管理するためのプラットフォーム「Azure AI Foundry」が発表された。 各AIサービスやツールにアクセスでき、SDKである「Azure AI Foundry SDK」やポータルである「Azure AI Foundry ポータル(旧名称 Azure AI Studio)」もプレビューとして提供する。

 Assistants APIやAzure OpenAIなどのAIモデル、Bing SearchやAzure Logic Appsなどのツールを組み合わせて、ビジネス向けのAIエージェントを構築できる「AI Agent Service」も、機能のひとつとして、近日中にプレビューを開始する。

AI Agent Service

Azure Container Appsにおける「サーバーレスGPU」と「ダイナミックセッション」

 サーバーレスのコンテナプラットフォームであるAzure Container Appsにおいて、AI・機械学習のワークロード開発を推進する「サーバーレスGPU」のプレビューと「ダイナミックセッション」の一般提供が開始された。

 サーバーレスGPUは、NVIDIA A100および NVIDIA T4 GPUによるサーバーレス・スケーリングに対応。ダイナミックセッションは、LLMの生成コードを安全に実行できるよう、信頼できないコード実行を分離するセキュアなサンドボックス環境を提供する。

Azureインフラ向けの「シリコン」関連のアップデート

 Azureのハードウェアインフラストラクチャにおいて、データセンター内のセキュリティを強化する独自のHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)「Azure Integrated HSM」と、ネットワークを最適化する独自のDPU(データ処理ユニット)「Azure Boost DPU」が発表された。

Azure Boost DPU

 加えて、独自のAIアクセラレータ「Maia」や最新GPUによる大規模AIシステムを、効率的に冷却するための技術も向上させており、新たな「液冷熱交換器ユニット」を導入したという。

液冷熱交換器ユニット

Microsoft Fabricに最適化された統合クラウドデータベース

 データ分析プラットフォーム「Microsoft Fabric」に最適化されたクラウドデータベース「Fabric Databases」のプレビュー版が発表された。

 トランザクションと分析のワークロードを統合するデータベースであり、ベクトル検索やRAG、Azure AIの埋め込みモデルをサポートすることでAIアプリケーション開発を簡素化。データは、OneLakeに自動でレプリケートされ、Fabricの分析エンジンで即座に利用できる。Microsoft Fabricに搭載される最初のデータベースエンジンとして、SQLデータベースに対応する。

Azureをエッジに拡張する「Azure Local」

 Azure Arcにおいて、Azureをエッジに拡張して、運用するための「Azure Local」が一般提供された。HCIソリューションであるAzure Stack HCIが、Azure Localに置き換わり、より低スペックな物理マシンで、Azureのコンピュートやネットワーク、ストレージ、アプリケーションサービスを実行できるようになる。

 Azure Migrateを利用したVMwareからAzure Localへの移行ソリューションもプレビューを開始している。

Azure Local

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