本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「サーバールームの異常な温度上昇を通知する新規掲載レシピのご紹介」を再編集したものです。
こんにちは!ソラコム事業開発担当の名児耶(ニックネーム:saki)です。
ソラコムでは、IoTを活用して課題を解決するための手順を、料理のレシピになぞらえた「SORACOM IoT DIY レシピ」として公開しています。必要な機器や具体的な設定方法をステップバイステップで分かりやすく提供し、皆さまのIoTプロジェクトのスタートを支援しています。
レシピには、ソラコム自身が作成した「公式レシピ」と、ユーザーやパートナーの皆さまからご提供いただいた「SORACOM Makers レシピ」があります。SORACOM IoT ストアで販売中のデバイスを活用したSORACOM Makers レシピは随時募集しておりますので、掲載をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
この度、ラトックシステム様ご提供のSORACOM Makers レシピとして「サーバールームの異常な温度上昇を通知」を掲載しました。この記事では、使用デバイスであるLTE-M CO2センサー「RS-LTECO2」と新規レシピの概要についてご紹介します。
LTE-M CO2センサー「RS-LTECO2」とは
LTE-M CO2 センサー「RS-LTECO2」は、高精度なCO2センサーと温湿度センサーを搭載したIoTデバイスです。センシングを行いたい場所に設置し電源供給を行うだけで、簡単にCO2濃度・温湿度データをクラウドに定期送信できます。
セルラー通信(LTE-M)を利用するため、ネットワーク環境がない、もしくは既存のネットワークに参加することが難しい現場や、Wi-Fiの電波が届かない場所での設置にもおすすめです。
オフィスや店舗、生産現場などでのCO2濃度・温湿度の遠隔監視に活用できるほか、あらかじめ設定したCO2濃度・温湿度の閾値を超えた場合にアラートを送るといった用途も可能です。
SORACOM IoTストアで販売している「LTE-M CO2 センサー RS-LTECO2 スターターキット」には、IoT SIMカードが付属しており、SORACOMプラットフォームへの連携がデバイスに設定されております。SORACOM IoT レシピ「IoTで、CO2と温湿度を計測し換気促進」の手順を踏んでいただくことで、データ収集・蓄積からダッシュボード作成・共有まで、SORACOMのコンソール画面の簡単な操作のみで設定可能です。
販売価格は、税込19,800円(1,800円分のソラコムクーポン含む・送料別)で提供しています。
新規掲載レシピ「サーバールームの異常な温度上昇を通知」について
LTE-M CO2 センサー「RS-LTECO2」は、CO2センサーとしてだけでなく、温湿度センサーを活用した監視や通知にも最適です。
今回追加されたレシピ「サーバールームの異常な温度上昇を通知」では、人の常駐しないサーバールームや倉庫などで、室温の上昇などの異常が発生した場合にメール、Slack、LINE Notify等で通知する仕組みを構築できます。
また、このレシピはSORACOM Lagoon 3のアラート機能の設定方法を分かりやすく解説しており、SORACOM Lagoonユーザーにとっても非常に役立つ内容となっています。
おわりに
サーバールームの温度管理は、機器の正常動作や寿命を守るうえで非常に重要です。本レシピの内容を実践することで、異常動作が疑われる事態が発生した場合に迅速な対応が可能になります。また、アラート内容や送信先も柔軟に設定できるため、現場の運用に合わせた通知が可能です。
SORACOM IoT DIYレシピでは、このように日常の課題をIoTで解決する方法をわかりやすく提供しています。他にも多くのユースケースに対応したレシピが公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。
また、レシピで紹介されるデバイスや、通信に必要となるIoT SIMは、当社のECサイトである「SORACOM IoTストア」からどなたでも1つからオンラインで購入いただけます。今後のIoTプロジェクトの構築にぜひお役立てください!
― ソラコム名児耶 (saki)
投稿 サーバールームの異常な温度上昇を通知する新規掲載レシピのご紹介 は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
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