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「GALLERIA XA7R-R47S 9700X搭載」でゲーム・クリエイティブ向けのベンチマークをチェック

AAAタイトルでもWQHDは固い! Ryzen 7とRTX 4070 SUPERでゲームに強いBTOPC

2024年11月28日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

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「GALLERIA XA7R-R47S 9700X搭載」

 サードウェーブが展開するゲーミングパソコン「GALLERIA」の「GALLERIA XA7R-R47S 9700X搭載」(以下、XA7R-R47S)は、CPUに「Ryzen 7 9700X」、GPUに「GeForce RTX 4070 SUPER」を搭載するアッパーミドル構成のゲーミングパソコンだ。

 前回はお馴染みとなっているPCケースデザインやパーツ構成の解説を中心に、軽めのベンチマークツールなどでパフォーマンスについても簡単に触れてきた。

 今回は重量級ゲームタイトルやクリエイティブ系、AI系のベンチマークを実施してXA7R-R47Sの高負荷時パフォーマンスを探っていくことにしよう。

試用機の主なスペック
モデル名 GALLERIA XA7R-R47S 9700X搭載
CPU Ryzen 7 9700X(3.8GHz、ブースト時最大5.5GHz)、8コア/16スレッド
CPUクーラー 12cmサイドフロー大型CPUファン
グラフィックス GeForce RTX 4070 SUPER、GDDR6X 12GB
メモリー 32GB(DDR5-4800 16GB×2)
ストレージ 1TB M.2 NVMe SSD(Gen4)
内蔵ドライブ
チップセット AMD B650 チップセット
インターフェース(前面) USB 3.2 Gen1 Type-A×4、オーディオアウト、オーディオイン
インターフェース(背面) USB 3.2 Gen1 Type-A×5、USB 2.0 Type-A×4、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、1000BASE-T LANポート×1、HD Audioコネクタ、HDMI×1、DisplayPort×3
電源 750W 80PLUS GOLD
PCケース ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2
サイズ およそ幅220×奥行440×高さ480mm
重さ 約14kg
OS Windows 11 Home(64bit)

 重量級ゲームタイトルをWQHD高画質設定で快適にプレイできるパフォーマンス

 今回パフォーマンス測定で使用する重量級ゲームタイトルには「黒神話:悟空」のパフォーマンスチェック用としてリリースされているベンチマークツール「黒神話:悟空 ベンチマークツール」と、「サイバーパンク 2077」のゲーム内ベンチマークの2本を用意した。

 いずれも基本的に画質設定は最上位プリセットを選択し、画面解像度1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターン分の計測を行なっている。

 ではさっそく、黒神話:悟空から。黒神話:悟空はUnreal Engine 5を駆使した美麗なグラフィックスが評判の本格アクションゲームで、レイトレーシングなどの最新グラフィックスフィーチャーもふんだんに取り入れているのが特徴だ。

 最高画質設定は、現在の最上位ゲーミングパソコンをもってしても高フレームレートを出すのが難しいとされるほど重く、ゲーミングパソコンのパフォーマンスを測るのに適したゲームタイトルとしても注目されている。

 その一方で処理軽減に関わる技術(アップスケールやフレーム生成)にもしっかり対応しているので、適切な設定を行なえば幅広いスペックで快適にプレイできるはずだ。

 今回のベンチマークでは、最上位設定となる画質レベル「超高」、フルレイトレーシング「超高」、サンプリング解像度「100」、フレーム生成「ON」(DLSS FG)とした最高設定と、実際にプレイする際の設定に近い、画質レベル「超高」、フルレイトレーシング「中」、サンプリング解像度「50」(DLSSパフォーマンス相当)、フレーム生成「ON」とした実用設定の2パターンで計測を行なった。ベンチマーク結果より平均、最大、最小のフレームレートを抜粋している。

黒神話、最高設定のフレームレート

黒神話、実用設定のフレームレート

 まず最高設定の重さはさすがに規格外といったところ。フレーム生成を用いてフルHDがやっと平均60fpsを超えるといった状態で、WQHDや4Kではまったく歯が立たないようだ。

 一転して実用設定では動作も良好で、4Kでも平均73fpsとスムーズな動作が得られるようになった。実際のプレイフィールを鑑みると、平均100fpsを超えるWQHDのバランスがいいだろうか。この画質設定でも十分美麗なグラフィックスを楽しめるので、重い重いと評判の黒神話:悟空もXA7R-R47Sで快適に遊べると考えてよさそうだ。

 続くゲームタイトルは、アップデートで最新グラフィックスフィーチャーを貪欲に取り入れ続け、重量級AAAタイトルの代表的存在であり続けるサイバーパンク 2077より、ゲーム内ベンチマークを用いてフレームレートを計測。

 画質設定はクイックプリセットから「レイトレーシング:オーバードライブ」を選択。重たいレイトレーシング処理のパストレーシングも使用する最も高画質のプリセットだ。またフレーム生成のDLSS FGも有効にしている。

サイバーパンク2077のフレームレート

 フルHDとWQHDで平均100fps以上を記録しており、十分スムーズなゲームプレイを期待していいだろう。4Kも平均60fpsを超えているので、十分プレイ可能な範囲ではあるのだが、より快適なプレイフィールを得られる平均100fps超えのWQHDでのプレイをオススメしたい。4Kにしたい場合はもう少し画質設定を落としてみるとよさそうだ。

 また今回のベンチマーク結果では、最小フレームレートの落ち込みが少ない点にも注目したい。これまでの経験上、サイバーパンク 2077でフレーム生成を用いると平均や最大フレームレートが伸びる一方で、フレームレートの一番低いところは伸びないことが一般的だった。

 しかし、今回の結果をみると最小フレームレートも順調に伸びて極端な落ち込みは発生していないようだ。ソフトウェアの最適化が施されたのか、Ryzen 7 9700Xの恩恵なのかわからないが、XA7R-R47Sはフレーム生成を用いてサイバーパンク 2077を快適にプレイできるゲーミングパソコンといっていいだろう。

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