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インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ 2)を搭載した最新モデル登場

今後のPCはAI対応が当たり前になる、それならエイサーのCopilot+ PCがいいーー「Swift 14 AI」で生産性アップ

2024年11月25日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII

提供: 日本エイサー

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AIを活用したSwift 14 AIならではの機能

 実際に使ってみたが、とにかく画面の色味がキレイで非常に見やすい。従来ならCPUに負荷をかけていたようなWeb会議時の背景をぼかすといったことも、NPUを活用した「Acer PurifiedView」により、背景ぼかし、視線の補正、自動フレーミングをCPUに負荷をかけることなく処理でき消費電力が抑えられる上、そのぶんCPUをほかの作業に割り振れる。

「Windows スタジオ エフェクト」で背景ぼかしや自動フレーミングを設定すれば、NPUを使って処理してくれるので、CPUの負荷が軽減されバッテリー駆動時間も延びる。「Acer PurifiedView」では肌をキレイにしたりシャープをかけたりが可能。タスクマネージャーで確認すると、NPUがしっかり働いていることがわかる

 また、AIノイズ抑制機能を搭載した「Acer PurifiedVoice 2.0」は、自分の周囲だけでなく相手のバックグラウンドノイズも抑制が可能。会議では映像よりも音声の方が重要なので、NPUによって効果的に処理できる。

AIノイズ除去のほか、自分だけの音声を拾う機能もある

ちなみに、サウンドは「DTS: X Ultra」に対応。用途に合わせてサラウンド効果を変えられる

 また、独自の画像編集ソフト「LiveArt」を搭載。カメラでポーズした写真を元に、Copilotで画像を生成したり、人物画像の背景の透明化、アート風な作品に仕上げるなどの編集ができる。内蔵NPUで処理するからこそ、素早く処理してくれるとともに、クラウド上に画像をアップロードせず作業が完了するので、画像の漏洩やAI学習用素材として用いられるといった心配は無用だ。

エイサー独自のアプリ「LiveArt」。画像に対してAIによるフィルターを掛けたり、背景を消したりといったことができる

 NPUが動作しているときは、タッチパッドのアクティビティインジケーターが光るため、AI処理していると目で確認できるというのもおもしろい。AIを謳っているアプリも、実際にNPUを使っているか否かの判別にも役立つ。

大型のタッチパッドには、左上にアクティビティインジケーターを備え、NPUが動作していると光る仕組みになっている

 NPUにばかり注目が集まっているが、これまでのようなアプリの動作もしっかり高速で処理できる。Core Ultra 7プロセッサー 258VはP4+E4コアの8スレッドで、CPUの定番ベンチマークテストである「Cinebench 2024」を実行したところ、マルチコアで523pts、シングルコアで120ptsとなっている。

「Cinebench 2024」での結果

 シングルコアのスコアは高く、マルチコアのスコアも8スレッドでの動作を考えれば十分高速で、このほかにNPUがあることを考えれば、処理を分散できるのでCPUの負荷を減らせる。アプリの動作速度をチェックするPCMark 10を実行したところ、スコアは7398と7000を超えている。内蔵GPUであるインテル Arc Graphicsの性能向上もあいまって、非常に高いレベルだ。

「PCMark 10」での結果

 Swift 14 AIなら、特にビジネスで作業効率をアップするだろう。例えば、会議の内容をテキスト化されたものをCopilotで要約して土台をつくってもらい、それを元にPowerPointでプレゼン資料を作れる。そのとき必要な画像も生成AIで作って利用できる。画像を見つけ出す時間を削減でき、効率よく資料作りするのが、これからのスタイルになる。

「Copilot」を呼び出して、情報を整理して要約してくれるので、様々な文献をすべて読まなくても概要をすぐに把握できる

 また、最初にも述べたがOLEDにより画質が非常にクリア。映像編集や写真の加工などクリエイティブな作業にも向いている。編集アプリもAI処理が必要なものが増えてきており、NPUに対応することで、GPU性能に関係なく素早い編集作業をこなせるようになるはずだ。

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